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杭州・西湖の畔にある浄慈寺。
如浄禅師ゆかりの寺院であり、墓所もここにあります。
大雄宝殿には、盧遮那大仏が安置され、裏側には済公和尚が祀られています。
妙法蓮華経が刻まれた「南屏晩鐘」は1986年に曹洞宗から寄贈されました。
その元の鐘は、残念ながら残されていませんが、明代に鋳造されたものです。
霊隠寺は、杭州でもっとも参拝者の多い寺院です。
そのあたりは、中国で広がる宗教心 ‐追記をご参照下さい。
その歴史は1600年を数えますが、唐代にはすでに大伽藍を初め、様々な伽藍が建立されました。
最盛期の五代呉越国時代には数千人の僧侶が修行していたとのこと。
太平天国のおりには、天王殿と羅漢堂を除いて壊され、大雄宝殿も近年建替えられるなど、伽藍堂宇の多くは、清代?現代に再建されています。
しかし、飛来峰の磨崖仏のように、南宋から残される貴重なものも多数遺されています。
飛来峰の名前の由来は、咸和元年(326年)慧理和尚が、杭州の美しい景色を見て驚き、インドの霊鷲山がここに飛来したようだと表現したことによります。
慧理和尚が建立した草庵が、現在の霊穏寺の元となっています。
霊隠寺は、雲林寺としても親しまれています。
大雄宝殿には、24本のクスノキで造られ金メッキが施された釈迦坐像(高さ24.8m)が安置されています。
ちょうど、法要が営まれておりました。
参拝者も一緒に読経をしていきます。
羅漢堂は最近の建物ですが、高さ12.6mの銅の御殿と、そこを中心にとりまく五百体の銅の羅漢像は圧巻です。
いつも楽しみに拝見しております。
あ・中国のお寺さんの仏教カラーは「青・赤・白・黄・橙」ですか?日本は紫と緑があったよーな・・
この色にも意味がそれぞれあるそうですね。
あまりくわしくないのでよければお教えくださいませ。
投稿者 ゆが | 2007年3月11日 10:53
…。
圧巻です。
絶対に拝塔しようと決意しました。
合掌
投稿者 pumpkin | 2007年3月11日 11:21
ゆがさん
仏旗は、1950年に開かれた第1回世界仏教徒会議で、「国際仏旗」として採択されたものです。
青・黄・赤・白・樺の五色の配置は下記のとおり定められています。
http://www.jbf.ne.jp/m_buddhistFlag.html
色の意味も詳しく記載されています。
pumpkinさん
是非行ってみることをお薦めします。
成田から杭州まで約3時間。あっという間に到着します。
今ならダイナミックに変わりつつある街の様子も見ることができますよ。
投稿者 kameno | 2007年3月11日 14:32
おはようございます。
また新しい知識が増えました。うれしいです。
青は御仏の髪の色。きっと東洋人らしい黒々とした青光りするような元気な生命力の証でしょうか・・
黄は燦然と光輝くイメージですね。
木漏れ日ですらもやわらかい黄色ですよね。
赤は生命力と共に情熱の色なんですね。信仰と衆生を何としても救う、という決意が感じられます。
白はお釈迦様の歯の色・・きっと笑顔に白い歯がさわやかな方だったのでしょうか。お口はいつも清潔に・・と。
そして語られる言葉にこそ、言霊が宿ったのかしら。
清浄無垢な爽やかさって素敵だわ。
樺はなるほど、お袈裟の色ですか。・・
我慢じりじりの限界に耐え忍ぶ色・・・初めてのイメージです。私も昔に職場で凄い恥辱の経験がありましたが、浮かんできた色は濁った紫か、どす黒い赤・紅でした。
とても怖い色です。
こんな時、樺の色を用いた服や小物を作ったり、絵を描いたりしていたら良かったかもしれないですね・・
「六波羅蜜」に、辱めを受ける事があってもそれも大切な修行のうちだと聞いて、安心感を得られたのもお釈迦さまの教えのおかげで、もっと早く仏教に親しんでおればよかったと思うのです。
投稿者 ゆが | 2007年3月12日 11:12
ゆがさん
楽しい経験も辛い経験も色彩感覚で蘇ることがあるのですね。
もう一つ、補足です。
最初にコメントされていた、紫と緑ですが、これは、仏旗とは別に、五色彩旗などの五色のことと思います。
このことについては、近いうち(できれば今週中)にブログの記事としてまとめさせていただきます。
投稿者 kameno | 2007年3月12日 17:25