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ゆめ観音アジアフェスティバルで締めくくりとして行われた万灯供養法要です。
通常行われる万灯供養の差定(式次第)を大船バージョンに特別にアレンジしています。
ポイントは、
■屋内で行われる万灯供養、引き続き行われる焼却供養を屋外用として一つの法要にまとめた。
■四導師のうち、検経二導師を無くし、大導師と焼却師のみとした。
■屋外ステージ上での法要のため、蝋燭・松明・照明を効果的に見えるように工夫した。
■配経・収塔婆の殿行の動きを最小限とした。
ということで、法要の全体時間も40分程度に収まるような流れになっております。
差定(式次第)は下記のとおりです。
平成18年9月2日午後6時30分打出し
ゆめ観音万灯供養法要 差定
大導師 大本山總持寺監院・大船観音寺住職 伊東盛熈老師
焼却師 SOTO禅インターナショナル会長 福島伸悦師
一、殿鐘三会
一、七下鐘導師上殿
一、般若心経
一、佛陀神咒
一、配塔婆 (読経中写経)
一、収塔婆
一、舍利礼文三返 (読経中三拝)
一、拈香法語
一、献茶湯
一、世尊偈 行道二匝 (読経中塔婆焼却)
一、回 向
一、大導師法話
一、散 堂
ベリーダンス終了後、法要参加で法衣を着ている僧侶以外のスタッフが一斉に、所定の位置に法具をセッティングします。
燭台も舞台前に並べられ、手分けして蝋燭に火をつけて行きます。
法要開始の鐘(殿鐘)が鳴らされるころには、蝋燭の灯火が幻想的に舞台全体を包み込みました。
僧侶たちが入堂し、所定の位置に就きます。
舞台前には多くの参列者たちが見守ってくれています。
【般若心経】
少し早めの太鼓のリズムに合わせて唱えられます。
【佛陀神咒】
南無佛陀耶 南無達磨耶 南無僧伽耶
南無観世音 菩薩 摩訶薩
疫病消除 薩婆訶
ゆるやかな大・小の太鼓のリズムに乗って唱えられるお経です。
動き回る殿行僧侶は、この太鼓に合わせて左右の足を進めていきます。
【配塔婆】
予め、多くの方々に、経木塔婆(ミニチュアの塔婆)へ、願い事を書いていただきました。
その経木塔婆が二人の殿行の僧侶によって舞台両側に坐る和尚さんへと運ばれ、経木塔婆の裏面に経文の一節が書き込まれていきます。
【収塔婆】【舍利礼文】
経木塔婆に経文を書き入れたころ、二人の殿行の僧侶により集められ、壇上正面に登られている大導師へ運んでいきます。
大導師は、仏様・観音様に代わって皆様の御塔婆を香の煙に燻じて御供養されます。
【拈香法語】【献茶湯】
大導師は、万燈供養法要にあたり、平和のねがい、皆様のねがい、そして多くの諸精霊に供養するその気持ちを述べられ、密湯とお茶が供えられます。
経木塔婆は大導師から焼却師へと運ばれ、焼却師により炉に入れられます。
【塔婆焼却】
焼却師へと松明が運ばれ、経木塔婆に火が点けられます。
(後日談:予定以上に炎が燃え上がり、迫力満点の場面となりました。油に浸しすぎです>M師)
【世尊偈(行道)】
焼却される経木塔婆の周りを僧侶たちが読経しながら廻ります。
読経されるのは世尊偈・(別名)観音経です。
(後日談:経木塔婆を一気に入れすぎたため、くすぶってしまいました。行道中は煙ばかり、読経の後半で一気に炎上し、危なかった。炉の中が酸欠にならない仕組みを考えないと・・・)
最後に大導師よりメッセージが述べられました。
「自分のいのちを大切にできる人は、他の全てのいのちを大切にできる人です。どうぞ、いのちを大切にしてください。
そして、自分のことだけではなく、他の多くの方々のために参加いただきまして有難うございました。」
なお、法要後、蝋燭は参列者皆さんにお持ち帰りいただきました。
荘厳な法要で用いられた大切な蝋燭であり、法要の雰囲気も持ち帰っていただき、各家庭で火を灯し、手を合わせて、この法要に巡り会えた喜びをもう一度感じ取っていただければ幸いです。
法要配役
両班
永明方丈
東泉方丈
永林方丈
藤田師
盛徳方丈
研洲師
賢孝師
維那 保雄力生
堂行兼鐘司 龍寶方丈
副堂 倫勝方丈
知殿兼写録 花応方丈
知殿兼写録 哲也力生
知殿 善光方丈
殿行 一崇力生
殿行 昭元力正
殿行 大船観音寺
殿行 大船観音寺
当番手磬兼送迎 征良力生
当番手磬兼送迎 康樹力生
侍者 監侍師
侍香 監録師
法要解説 観音方丈
■関連トピックス
ゆめ観音アジアフェスティバル報告1
ゆめ観音アジアフェスティバル報告2
お疲れ様でした。私達の今の文化の礎はアジアの各国から受けた物が多いですね。近くの国ですから仲良くしなければならないのですが、政治レベルでの友好は望めない状況です。亀野先生をはじめスタッフの皆さんの熱意が伝わる行事、これからも期待しています。本当にお疲れ様でした。
投稿者 ikuo | 2006年9月10日 18:49
ikuoさん、有難うございました。
気負わず、私たちにできることからやって行きたいと考えています。
投稿者 kameno | 2006年9月10日 19:35