沢蟹と戯る

貞昌院裏庭の池には、山からの湧き水が注がれています。
それはそれは清らかな水です。

水場の岩をひっくり返すと、沢蟹たちが見つかります。
透明感のある美しい蟹です。
小さいし、動きが早いので苦労して撮影しました。

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こちらは、今年生まれたばかりの幼生。
まだ10ミリくらいの大きさしかありません。

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池の底にもいます。水深1mほどありますが、錦鯉たちと一緒に元気に歩き回っています。
真っ白ですね。

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サワガニは、きれいな水に棲息する指標生物です。


指標生物とは、環境汚染の調査の対象となる生物で、環境変化の影響を受けやすい生物が選定されます。
1984年(昭和59)年、環境庁は建設省とともに、水質などの環境の状態を調べるために生物指標による河川の水質階級マップを作成することを発表。水の汚れの指標として、カワゲラやサワガニなど16種(現在は30種)の生物を示しました。
http://w-mizu.nies.go.jp/suisei/about/about.html

全国の指標生物の調査結果が公表されていますが、きれいな水(I)は、神奈川県ではとても貴重であることがわかります。
http://mizu.nies.go.jp/suisei/pub/eturan/select.html
その意味でも、貞昌院のサワガニを、ずっと守っていきたいものです。


【参考】水質階級と指標生物

■きれいな水(I)=上流域の渓流環境
カワゲラ
ヒラタカゲロウ
ナガレトビケラ
ヤマトビケラ
ヘビトンボ
ブユ
アミカ
サワガニ
ウズムシ

■少しきたない水(II)=栄養塩の流入がある中流域の環境
コガタシマトビケラ
オオシマトビケラ
ヒラタドロムシ
ゲンジボタル
コオニヤンマ
スジエビ
ヤマトシジミ
イシマキガイ
カワニナ

■きたない水(III)=河口域の汽水域、または周辺に豊かな自然が残る田園環境、川の水位変動により本流とつながったり、取り残されて溜まり水(池)になる環境
ミズカマキリ
タイコウチ
ミズムシ
イソコツブムシ
ニホンドロソコエビ
タニシ
ヒル

■大変きたない水(IV)=大変汚れた水
セスジユスリカ
チョウバエ
アメリカザリガニ
サカマキガイ
エラミミズ

投稿者: kameno 日時: 2006年7月 9日 13:34

コメント: 沢蟹と戯る

失礼いたします。

先日SZIさんの方では大変お世話になりました。たくさんの勉強をさせていただき、本当に感謝しております。やっとこの週末にかけて、お話に興奮してグルグルしていた頭がゆるやかになりました(苦笑)。
月末のログ拝見しました、二胡と中国琵琶の方も楽しみに伺います♪

それにしても沢蟹の赤ちゃん!!小さくて可愛いですネ^-^!
この前の「カルガモの行列」にもすっかり癒されました・・・

投稿者 zuien-ji | 2006年7月 9日 19:44

zuien-ji さん、かわいいでしょう!
春から夏に掛けては、様々な生き物の子どもたちが育っていきます。とても賑やかです。

両本山ではいろいろと御手伝いいただき有難うございました。私にとってもたくさんの発見があって、とても有意義な時を過ごすことが出来ました。
26日もお待ちしております!

投稿者 kameno | 2006年7月 9日 20:55

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