太陽光発電平成17年度の総括

平成15年の秋に設置した貞昌院太陽光発電設備も、設置から2年半が経過しました。
大きなトラブルもなく、順調に発電を続けております。
年度の区切りとして、昨年度の総括をします。
NEDOに報告している実績表を少し見やすく修正したものを掲載しています。

なお、太陽光発電設備の概要はこちらをご参照ください。
http://teishoin.sakura.ne.jp/solor/index.html

 

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太陽光発電設備に係わる費用 (設置から平成17年度末まで)

所要資金 (円)

運転経費 (円)

設置コスト
3,885,000
固定資産税
0
電力負担金
0
定期点検費
0
事前調査費用
0
保険料
0
その他費用
0
運転員人件費
0
 
水道光熱費
0
 
金利費用
0
0

0

注)設置コストのうち50%はNEDOによる補助金、50%は貞昌院負担

 

発電単価の計算

設置機器名 太陽光発電
設置コスト 3,885,000 円
年経費率 0.090
利子率 4%
運転年数 15年
年間燃料費 0 円
年間運転経費 0 円
排熱メリット 0 円
年間発電電力量 5,921 kWh

注) 設置コスト:補助対象経費。継続事業の場合は各年度の補助対象経費の合計。 50%はNEDOによる補助金、50%は貞昌院負担 。
注) 年経費率:次式により算定すること。ただし利子率及び運転年数はNEDOが指定する数値とする。
   年経費率=r/(1?(1+r)の?n乗) r:利子率 n:運転年数
注) 年間燃料費:燃料費、補助燃料費、補機電力費、原料費、水道費等
注) 年間運転経費:税・保険(固定資産税、保険料等)、メンテ費(定期点検費、運転員人件費、委託費等)
注) 排熱利用メリット:天然ガスコージェネ等、設備稼働に伴い得られる排熱を利用するものにあっては、その排熱を既存の熱源で賄ったときに必要となる燃料費を排熱利用メリットとして年間コストから差し引く。

 

発電単価 = ( 3,885,000 × 0.090 + 0 + 0 ? 0 ) / 5,921 =  59.014 (円)

 

※発電単価は、設置コスト・15年償却で考えると、電力買電単価 22.43円 と比較して割高であることがわかります。
 ただし、貞昌院の場合は、補助金を50%いただいておりますので、発電単価実質は 30円弱となり、ほぼ東電からの買電単価に近くなります。

投稿者: kameno 日時: 2006年5月 7日 11:44

コメント: 太陽光発電平成17年度の総括

私が設計させていただいたお寺にも500KwHの発電パネルがあります。発電パネルによる自家発電はご存知のように経済上は全くメリットはありません。また経年変化による発電効率の「急激な」低下が言われています。(15年は持たないと思います)それでも環境収支上あるいは環境哲学上の意味があるという点がよりどころとなっています。しかし社会全体で見ると発電パネルを作るために必要な生産用電気量はそのパネルが発電できる量より低く、かつ廃棄コストと廃棄方法を加味すると環境ビランツBilanzとしてマイナスと言われるようになってきました。具体的な数字をあげることは今できませんが、「環境に悪い発電パネル」がドイツでの昨今のテーマです。

投稿者 廣川 明 | 2006年5月22日 17:29

廣川さま、コメント有難うございます、。
太陽光発電はメンテナンスがいらない、クリーンな発電装置として注目されていますが、私は、一番の特徴は電力消費のピークカットに貢献するということであると考えています。

投稿者 kameno | 2006年5月23日 02:41

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