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このたびの貞昌院中国琵琶演奏会でお世話になりました、早崎さんのサイトに、演奏会の報告写真が掲載されています。
【概要】
http://www.t-webcity.com/~pipedan/other/newpage96-1-110yokohama-teisyouin.htm
【写真1】
http://www.t-webcity.com/~pipedan/other/newpage96-1-110yokohama-teisyouin-phto1.htm
【写真2】
http://www.t-webcity.com/~pipedan/other/newpage96-1-110yokohama-teisyouin-phto2.htm
【地図】
http://www.t-webcity.com/~pipedan/other/newpage96-1-110yokohama-teisyouin-phto3.htm
早崎さんの紹介文を一部掲載させていただきます。
4月、お釈迦様様の誕生日「花祭り」に亀野住職のお寺で演奏会を行う約束をしていたが、先約があって実現しなかったが、お盆の施餓鬼法要にシャオロンの琵琶演奏が実現することになった。 台風が静岡周辺にあるということで激しい雨が通過しては本堂の屋根に飛沫を上げていた。 三々五々集まる人で本堂も、ビデオモニターをセットした別室も、屋外のテント下も満員の盛況。 小山の中腹に建てられた堂宇は、天正10年からの由緒というから、戦国時代に建立されたことになる。 織田信長や徳川家康、豊臣秀吉、前田利家、上杉謙信、武田信玄などが日本の何処かで争っていた時代である。 もちろん、今の堂は、関東大震災の前にも、何回かの建替えで、今の一連の建物群が構築されたのだろう。 隣接する菅原道真を祭った天満宮と共に、約400年の歴史にこの建物群は、どのような時代を見つめてきたのだろうか。一刀彫の欄間の彫刻が古の歴史を物語っているように思う。30代に渉る歴代の住職がこの地を基点にしてどんな歴史を描き人々にどんな徳を施してきたのだろうか。ここに集った子孫たちは、シャオ・ロンの奏でる、中国3千年の旋律に何を思うだろうか。演奏に没入するシャオ・ロンの演奏がスタートすると、一瞬、瓦屋根を打つ雨の音だけが、咳ひとつない空間にかき鳴らす琵琶の旋律に和合していた。古い欄間の天女の弾く琵琶や笛までもが呼応しているような錯覚に陥り、演奏者も聴衆も一体となって恍惚の世界に傾注していた。演奏が終わり、はにかむ住職の幼い子の花束に緊張を解いたシャオ・ロンがにこやかに舞台を降りる頃、台風の雨も去り、うれしい聴衆の鳴り止まぬ拍手にシャオ・ロンは、緊張から開放されていた。(文:早崎日出太)