石川県、鶴見区合同懇親会

二祖峨山禅師650回大遠忌本法要の期間、總持寺および峨山禅師に縁のある石川県から関係各氏をお招きし、地元鶴見としておもてなしをする懇親の場が設けられました。
10月17日は、「鶴見のまちの大遠忌」の一つとして、合同懇親会が開催されました。

石川県(輪島市・津幡町瓜生地区・祖院関係)、鶴見区合同懇親会
日時 平成27年10月17日午後5時より
場所 三松閣大講堂

石川県からは輪島市長をはじめ、市議会議長様、峨山禅師生誕の地瓜生地区の皆さま、峨山道巡行委員会の皆さま、門前の皆さま、祖院関係の皆さまなど約50名、地元鶴見からは鶴見区長、鶴見大学学長、各官庁所長、文化協会、商店街連合会、町内会など各方面より約50名、本山からは紫雲臺猊下御名代石附副貫首、諸役寮、大遠忌局など、総計110名を越える盛大な懇親会となりました。

 

 

■開会の辞
鶴見のまちの大遠忌委員長・石田征史副監院

■歓迎の言葉
石附周行副貫首(紫雲臺猊下御名代)

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石川県能登を中心とした方々と、鶴見の方々の合同懇親会をご案内させていただき、大勢の方々にお集まりいただき誠にありがたく存じます。鶴見のご本山は10月7日から始まった峨山禅師様650回大法要が、今日を含めてあと4日となりました。
私は平成24年9月に、江川貫首の代理として祖院での御征諱会を勤めさせていただいたことがありますが、輪島市長をはじめ地域の皆様にお集まりいただき、歓迎会をしていただき、大変地元とのかかわりが深い祖院の姿をまざまざと拝見したことを思い起こします。
そして今日は瓜生の峨山禅師様がお生まれになった土地の「峨山園」をお守りする方々もお越しいただき、大変ありがたく存じます。
また、地元鶴見からも鶴見区長をはじめ関係の方々が、お集まりいただき、学校関係はもちろん、自治会の方々がご協力いただくということは、かけがえのない大変ありがたいことであります。
ご出席の中には東寺尾東台自治会会長もお見えですが、私は東台小学校に一年間”留学”いたしまして、その後は戦争がだんだん激しくなり、両親の仕事も変わり、その後は群馬県で育ちました。ですので場合によっては鶴見の出身、群馬県の出身と使い分けています。今日は鶴見出身者としてとても嬉しいものです。
大本山總持寺は御移転から100年を経て、今年峨山禅師様の650回忌を迎えました。さらに9年後には太祖・瑩山禅師様の700回大遠忌を迎えます。いよいよ峨山禅師様の遠忌のこの時に、鶴見の皆様と相携えて、ぜひこの鶴見のまちの曹洞宗大本山が共々に歩んでいけますように、その絆を深めていただけますことが合同懇親会の意義だと思います。ますます地域の皆様と共々に、祖院を仰ぎながら歩んでまいりたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。


■来賓挨拶
輪島市長 梶文秋様

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輪島市は平成25年2月に鶴見区の皆様と友好提携を結ばせていただいきました。そして今年4月には総持学園鶴見大学の皆様と包括協定を結ばせていただいております。
今夕、地元の皆様を含め一緒に席を共に出来ることが、とてもありがたく嬉しいものです。
明治31年の火災によって鶴見区に大本山が移転された後、祖院として特別な思いでご支援いただいており、輪島市民を代表してお礼を申し上げなければなりません。
能登半島地震からようやく9年の月日が流れ、法堂の復興が終わり、そして今は仏殿の改修を鈴木監院様をはじめ、祖院の皆さんがご努力されております。
私の父親は浄土真宗の僧侶で、お経のありがたさを感じている一人でありますが、『仏教用語辞典』の中に、禅を通して悟りを開かれた方々の残された言葉が載っており、私の仕事をする時の糧になっています。特に印象に残っているのは、峨山禅師650回大遠忌と重なるところがありますが、中国唐の僧侶・安国慧球禅師の「先師遷化す。肉なお煖(あたた)かなり」という言葉です。大事な師匠は亡くなられたが、師匠の教えはまだ暖かく存在しているという言葉だと思いますが、「相承」という言葉とあわせて深い意味を持っていると感じます。
この大遠忌を機会に、今年から峨山禅師様にちなんで峨山道を走り抜けるトレイル・ランを輪島市、羽咋市共同で始めました。今年は羽咋の永光寺から祖院へ。来年は祖院から永光寺へと、往路復路それぞれ距離は長いですが、峨山禅師の足跡を訪ね、歴史の鼓動に触れる事業を起こして、これからもずっと、大本山の皆さんの思いに負けずに回を重ねていきたいと考えています。


■来賓挨拶
鶴見区長 征矢雅和様

およそ100年前に輪島市から鶴見に移転された總持寺様は、開かれたお寺を目指してこれまで様々な分野において地域や行政と積極的に連携をしていただいております。
特に災害対策分野においては、帰宅困難者の一時避難場所の確保を進める横浜市の方針に賛同いただき、災害時における施設等の提供協力に関する協定を結ばせていただいいたところです。同協定を総持学園様とも結ばせていただいきました。
鶴見駅は横浜市でも4番目に乗降の多い駅であり、災害の時には多くの方の帰りの足がなくなるため、大変助かっています。
また文化芸術分野でも今日、明日の夜に「鶴見萬灯の夕べ」を開催していただいており、11月3日の「つるみ夢ひろばin總持寺」も含めて、本当に地域に開かれた催しをしていただき感謝しています。これらの行事が自治会、町内会、商店街、大学など地域の多くの皆様が参画される中、友好交流都市の輪島市の皆様にもご協力いただけるなど、本当に總持寺様と地域の豊かな環境の絆がさらに深まってきていると感じています。
大遠忌では多くの方が鶴見区にお越しくださっています。これを契機として、總持寺様、地域の皆様とともに活気と賑わいのある、鶴見のまちづくりをなおいっそう進めていきたいと考えています。
NHK朝の連続テレビ小説「まれ」では輪島市役所に勤めていた主人公が横浜に来てパティシエの修行をし、輪島に帰って成功するという物語でした。そのような意味でも、輪島市との皆様とはご縁があると思っています。交流をさらに進め、お互いの地域の発展につなげていければと願っています。

 

■来賓挨拶

鶴見大学学長 伊藤克子様

輪島市へは、今年4月に包括連携協定を締結するためにお邪魔しました。ちょうど「まれ」が始まった頃で、輪島市は大盛り上がりでした。
協定の事項に従い8月に輪島市民セミナーを開かせていただきましたが、これもご本山の縁によるものです。本学の学生は鶴見区にお世話になり、最近は教室の中だけでは出来ない生きた勉強を商店街にお邪魔し、学ばせていただいています。
このような席では、常々、監院老師は「100数年前に能登から鶴見にご本山が移転した時、鶴見の方はこぞって歓迎してくださり、提灯行列が出るほどだった。やはり、このことを忘れてはいけない、總持寺は鶴見の街から敷居が高くなってはいけない。鶴見とともに発展していかなければならない」と仰ってていました。様々な行事を一緒にさせていただき、監院老師が、そしてなによりご本山が目指してきたのは、地域とともに発展していくことだということを感じます。ご本山を中心に、能登の皆様、鶴見の皆様と協力して、大学も微力ながら貢献していきたいと考えています。


■歓迎の言葉

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乙川暎元監院

二祖峨山禅師650回大遠忌は20日に御正当を迎え、一段落しますが、能登の地から梶市長様をはじめ、私ども總持寺のふるさととも言えるところからたくさんの方々にお出ましいただき、このような時間を過ごせること、嬉しく、また不思議なご縁を感じています。
加えて、毎年6月には心のこもった生誕祭を催していただいている峨山禅師の生誕地・瓜生地区からもたくさんお運びいただき、二祖様にお心をお寄せいただいていることお礼を申し上げます。
本山は20日の正当法要を終えると、平成36年に迎える御開山の瑩山禅師700回大遠忌に向けて歩みを進めます。
ただ単に法要を、あるいはイベントを行い、賑やかなことをするだけではなく、地域の方々とともに、いのちの尊さを思い、加えて、人々それぞれが幸せになる道を模索し、それらが育むことの出来る街づくりの一助に本山がなり得ればとの思いを、遠忌を前に深く心に刻みました。ご縁があった方々が一堂に会していただくことは、お山を預かる監院としても大変な喜びでもあります。それぞれに深いご縁がある總持寺で、今宵はご親戚のお寺に泊まるような気持ちで、リラックスしてゆっくりとお過ごしいただければと思います。このたびはようこそお運びいただきました。


■歓迎の言葉
新美昌道大遠忌局長

本日お集まりいただいたこと、心から感謝申し上げます。心置きなく心を開いて楽しくお過ごしください。


祝電 菅義偉内閣官房長官様ほか

感謝状贈呈 石附副貫首(紫雲臺猊下名代)より、長年峨山禅師誕生の碑を守ってきた瓜生地区の方へ

《乾杯の挨拶は、祖院の鈴木永一監院》

清興 連獅子 市川扇美佐様、お孫さんとの共演

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懇親会のあと、池辺晋一郎指揮 峨山道を大祖堂にてご鑑賞いただきました。

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この合同懇親会と同時進行にて「鶴見萬燈の夕べ」第1日が境内で開催されました。

投稿者: kameno 日時: 2015年10月25日 12:39

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