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神奈川県第二宗務所寺族会の移動研修旅行が行なわれました。
今回の行程は山梨県富士五湖方面でしたので、その中の一行程に台湾・佛光山の本栖寺を拝登させていただきました。
佛光山は台湾最大の禅宗寺院(臨済系)であり、平素はゆめ観音アジアフェスティバル他、様々なお付き合いをさせて頂いておりますし、東京別院へ即心会研修-佛光山寺で拝登させていただいたこともあります。
今回は管内寺院の寺族さんが中心としての研修旅行です。
場所は、本栖湖畔にある静かで自然豊かな環境です。
300人程度は楽に宿泊できるだけのスペースと、礼拝施設が整っています。
(以前は競艇選手の強化合宿拠点だった施設を十数年前に仏教寺院として改築しています)
ちょうど紅葉のピークでもあり、境内のドウダンツツジが美しく色づいています。
バイキング形式で精進料理の数々をご用意いただきました。
食事のお唱えごとも、禅宗は共通しています。
その後、斎堂で住職様よりの講話。
ニコニコ、笑顔でお客さんをお迎えし、ニコニコ笑顔で帰っていただく。
その心からのおもてなしの気持ち大事なのです。
その後、華蔵宝殿(法堂)へ。
堂内中央に華蔵世界が東西南北四面に造られている構造になっています。
三宝御和讃、拝登諷経・般若心経、紫雲の御詠歌と読経をさせていただきました。
佛光山は、社会との結びつきを大切に考えています。
移動図書館も完備していて、全国各地を巡回しています。
こちらが宿泊施設。
かつての競艇選手の宿泊施設を利用して、ベッドルーム、浴場、洗濯場が完備されています。
300人程度は収容できる素晴らしい設備です。
最後に記念撮影。
心からの歓待をいただきました。
本当にありがとうございました。
感謝申し上げます。
台湾では、釈尊降誕会(花まつり)や修証会などの仏教行事を国家的行持として大々的に行なっています。
特に、国定佛誕灌仏会は「千僧万衆祝仏誕、一心十願報母恩」(千僧万衆が仏陀の生誕を祝い、10の心願にて母に報恩する)ということで、母の日と融合して毎年5月第2日曜日に開催されています
それにしても、凱達格蘭大道(全長400m両側10車線)を埋め尽くす僧侶と参列者・・・圧倒的な迫力ですね。
(国定佛誕灌仏会・浴佛節)での般若心経
日本も仏教国の一つですが、このような映像を見ると、同じ仏教国でもずいぶんと違いを感じます。
台湾の人口は約2300万、そのうち約1000万人が仏教信者と言われています。
仏教信者の数は、20年で倍増したそうです。
その要因としては
「中国の台頭などで先行き不安感も出ており、心の安寧を仏教に求めている」
「社会構造の変化や高齢化」
などがあるといいます。
法要の行い方、信徒がどのように参列されているのか、情報発信の仕方・・・・大いに学ぶところがありますね。