ラオス研修旅行(10)タート・ルアン祭り

ラオスで最も重要な寺院、タート・ルアンで旧暦12月満月(今年は11月16日)前の一週間行なわれる仏教行事、タート・ルアンの様子をご紹介します。
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(左)2013/11/14 昼間の様子 (右)2013/11/13夜の様子。
同じ場所で、これだけ違います。

寺院にいたる参道は車両通行止めとなり、参拝客で溢れています。
何しろ、ラオス中から仏教徒が集まるお祭りです。
ピークの3日前というのに、この盛り上がりです。

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ゲートではセキュリティーチェックが行なわれます。
この先が境内です。

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巨大な舞台が設置され、レーザー光線が飛び交っています。
盛り上がってますね!

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タート・ルアン横の特設リンクではボクシングの試合が行なわれ、観客が十重二十重に取り囲んで観戦しています。
僧侶も観戦。

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タート・ルアンの壁の外側四方八方は、まるで東京モーターショーか見本市のような感じで、それぞれのブースが大音量を響かせています。
昼間静かで平和なタート・ルアンの意外過ぎる一面です。

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境内の西側には出店が並び、こちらも足の踏み場も無いほど人で溢れています。

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タート・ルアンの四角く囲まれた壁の中に一歩足を踏み入れると、そこは聖の領域。
たくさんの祈りが捧げられています。
ただし、決して静かとは言えず、むしろこちらのほうが大音量で音が響きわたっています。
(理由は後述)
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僧侶たちもロウソクと線香を持って仏塔を右回りします。

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↑正面に見える向こうに(信じられないでしょうけど)先ほどのボクシングの特設リンクがあります。
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仏塔を回りながら空を見上げると、あと3日で満月になる月が輝いていました。

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蓮の花、蝋燭、線香などを手に寺院、仏塔の周りを3周した後、僧侶の前にお供え物を奉納する姿が絶え間なく見られます。
16日には、この場所も人で溢れることとなります。

境内には、ステージの大音量に加えて、さらに大ボリュームで僧侶の読経の声が途切れることなく響きます。

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信者が名前と願い事を書いて、お布施とともに渡すと、読み上げて回向してくれるのです。
例えるならば、施餓鬼を一施主一読経で周囲にとてつもなく大音量で響き渡せ続けているという感じでしょうか。

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16日の満月の日には、ラオス全土の僧侶がビエンチャンに集結し、早朝の托鉢、昼間の行列、そして夜のステージなどが行われ、クライマックスには花火も打ち上げられます。
例年約30万人の人出でにぎわうタート・ルアンは、ラオスの仏教行事の一番顕著な特徴といえるでしょう。

この盛り上がり、聖と俗とのコントラスト・・・ただただ圧倒されます。

投稿者: kameno 日時: 2013年11月16日 22:46

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