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シンガポールはまさに世界中から様々な人種が集まってきます。
それぞれの人種、民族がコミュニティーを形成し、街を作り上げています。
民族構成は華人77%、マレー人15%、インド人7%、その他1%とされています。また、土着の民族が無く、ほぼ移民の子孫により構成されているという特徴があります。
シンガポールは通りを一本入ると様相が一変しますので、中華街、インド人街、アラブ人街・・・と街並みの変化を眺めるのも、街歩きの楽しみの一つです。
そして、それぞれの街の中核をなすのが宗教施設です。
いくつか巡ってきましたので、順にご紹介していきたいと思います。
まずは、中華街に新しく出来た壮大な伽藍をもつ「新加坡佛牙寺龍牙院」です。
■佛牙寺龍牙院
2007年に完成したばかりの伽藍で、まさにピカピカに光り輝いています。
総工費は実にS$62000000(約53億円)!!!。
信者からの寄付が半分で、シンガポール政府からの出資が半分という、出資比率が半官半民の寺院です。
堂々たる伽藍は、唐王朝時代の建築様式であり、ミャンマーで発見された「仏歯」をお祀りするために建てられました。
結夏安居が行なわれていて、一日4回の大般若経読経を中心とした差定が航海されています。
安居僧、信者により、ものすごい速度で大般若経が読まれていきます。
ホール全体に響き渡る読経の迫力はとにかく凄いの一言です。
正面には巨大な弥勒菩薩、周囲の壁には100体の仏像が安置されており、きらびやかに光を放っています。
ホールの奥には、さらに小ホールがあり、そこでは施餓鬼にあたる法要が随時行なわれています。
それにしても、その迫力には圧倒されます。
この建物は、4階建てになっていて、2階には図書館や売店、3階には仏教博物館「龍華展覧館」があります。
最上階には佛歯が祀られています。
シンガポールでは華人の割合が圧倒的に多く、その勢いは増すばかりです。
寺院の伽藍の大きさ、活性度からも、そのことがよく汲み取れます。