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第3日― HEMSとスマートハウス
プリウスPHV10daysモニターに選ばれてから、というより、予てから行ってみたい場所がありました。
それは「スマートハウス」の展示場です。
スマートハウスとは、情報通信網を使い、エネルギーの創出・消費が制御された建物のことをいいます。
昨年から本格的に販売が開始されたばかりで、まだ耳に馴染みませんが、これまでの省エネルギー・創エネルギーに優れた「エコ住宅」をさらに高次元に進化させたものと言えます。
スマートというのは、「スリム」「痩せた」という意味に捉えられがちですが、本来の意味は「賢い」という意味です。
スマートハウスは主要建築メーカーから発売され始めていますが、せっかくなのでトヨタのスマートハウスの展示場を訪問することにしました。
検索すると、三浦半島・佐島なぎさの丘にあるようです。
プリウスPHVは、丁度万充電状態。
EVモードにて横浜横須賀道路を南に向けて走ります。
25km程走ったところでEV走行可能距離が0となり、そこからはハイブリッドモードにて運転。
到着!
佐島なぎさの丘は、京浜急行が新しく開発している住宅地で、入居が始まったばかりです。
その中で、トヨタホームの住宅が並ぶ一角にスマートハウスがありました。
スマートハウスについては、こちらもご参照ください。
どうです?まるでプリウスPHVが、初めから展示場で用意されていたかのようでは無いですか?
やはり、スマートハウスにはPHVが似合いますね。
もちろん、200Vの充電装置も備え付けられています。
※ただし、このプリウスPHVがHEMSに登録されていないので、実際は通電されておりません。
※充電出来なかった><。
このスマートハウスの屋上には太陽光発電パネルが設置されています。
玄関を入ると、正面には太陽光発電と東京電力側からのメーターとブレーカー、そして分電盤が目に入ります。
丁寧な説明をいただいたトヨタホームのHさんには本当にお世話になりました!
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さて、将来の日本エネルギー供給について考えるときに、確実に再生可能エネルギーの割合を高めていくことが求められます。
しかし、再生可能エネルギーによる発電設備は、電力会社の火力発電、原子力発電、水力発電などと異なり、小さな発電システムが分散して存在します。
そして再生可能エネルギーのうち、太陽光発電や風力発電のような、自然エネルギーにより発電する電力は、発電量が一定せず、時々刻々と変化してしまう特徴があります。
よって、この安定しない電力を、電力網に還元するときに、いかに平準化するかということが大きな課題となるわけです。
それらをいかに効率的に管理し、周波数や電圧を一定に保ち高品位な電力を供給することができるのか、それが再生エネルギーの割合を高めるカギとなります。
そのためのシステム作りが早急に求められているのです。
そこで、HEMSのような建物毎にエネルギー管理を行うシステムを連携させることにより、再生可能エネルギーを電力系統として問題なく扱えるようにするようコントロールする技術構想が進められています。
いわゆるスマートグリッド電力網です。
太陽光発電、燃料電池、蓄電池、PHV、電気自動車、様々な家電製品をHEMSにより最適化し、さらにHEMS同士の連携によってスマートグリッドを形成していく。
このようにスマートグリッドへの第一歩がスマートハウスと言っても過言ではないでしょう。
そして、プリウスPHVの特性を最大限に活かすことが出来るのも、スマートハウスなのだと感じます。
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佐島では夏祭りが行なわれており、丁度なぎさの丘案内所前にもお神輿がやってきました。
帰りの行程は三浦半島西海岸を北上していきます。
海風が爽やかで実に心地良い。
海岸沿いには関東大震災、元禄大震災の津波の位置を示している建物もありました。
穏やかに見える海は、豊かな恵みをもたらしてくれますし、時には人間の手の及ばないほどの被害をもたらします。
そのことを常に忘れてはならないでしょう。
本日の全行程約70km、平均燃費は34.5kmでした。
(4人乗車)
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