貞昌院おしゃれ地図化計画

@nifty デイリーポータルZ に、おしゃれ地図化計画 という特集が掲載されていました。

お店のレジ横においてあったり、パンフレットに掲載されている地図。

中には「地図を頼りに、そのお店に確実に来て欲しい」という、地図本来の目的などお構いなしというものもあり、実に個性的であることに感心させられます。

振り返って、貞昌院の地図を見てみましょう。
まずは、Yahoo!の地図から、正確な位置関係を概観してみます。

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貞昌院のパンフレットに掲載している地図がこちら。

accessmap

まあ、我ながら、ごく普通のありふれた地図ですね。
@nifty デイリーポータルZでも指摘されているとおり、「道が幅を持って描かれている」という特徴をもっています。

しかし、それでは「おしゃれ」とは言えないのです。
実際の道幅の変化にかかわりなく 線はつねに細いこと、これがおしゃれ地図の第一条件なのです。
路地であろうが、幹線道路であろうが、そんなことは関係ありません。

次に、もう少しおしゃれになった地図・・・・・
今年2月に貞昌院本堂で行われた演劇のチラシに描かれている地図がこちら。
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確実にお越しいただけるよう補足説明もあり、地図もおしゃれっぽくなってきました。

 

@nifty デイリーポータルZ によるおしゃれ地図の条件は、次のとおりです。

特徴その1:点と線
特徴その2:完全に英語
特徴その3:手書き
特徴その4:超シンプル

 

これを参考に、まずは特徴その1と特徴その2、3を満たす地図を作ってみました。

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Illustrater を用いて、冒頭のYahoo!地図を下書きレイヤーにし、道路をペンツールでトレース、それを「ブラシ」パレットの「チャコール」で描きます。
超シンプルかつ手書き風の地図が出来ました。
(完全に手抜きです。作成時間5分。でもなかなか良い雰囲気に出来ました)

 

もう少し気合を入れて、おしゃれ地図の条件を可能な限り盛り込んで作ってみたのが次の地図です。
おしゃれ地図必須条件の英語標記を盛り込みました。

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これはWordで作りました。
(こちらは作成時間10分くらい)

実用性はともかく、何か、名刺の裏にでも印刷しても良いような「おしゃれな」雰囲気だけは出せたでしょうか。

 

@nifty デイリーポータルZ は次のように記事をまとめています。


せめぎあいとしてのおしゃれ地図

一度気づくとずっと気になってしまうこのおしゃれ地図。その手のお店に入るとかかさずチェックするようになったが、その手があったか!と感心するような新たな発見が絶えない。
その面白さはやはり、デザイン性と実用性のせめぎあいにあるのだろう。店舗のウェブサイトをのぞくと、おしゃれ地図の下にこっそりとグーグルマップへのリンクが設置してあったりする。そういうとき、グーグルマップだけでいいじゃん!と思ってしまってはいけないのだ。いいねー、せめぎあってるねーと目を細めながら、おしゃれ地図を堪能していきたい。


そうなのです。

↓これでいいじゃん!


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などという無粋なことを思ってはいけないのです。
これから、ますます地図から目が離せなくなりました。

 


亀野補足
「おしゃれ」は、漢字で書くと「お洒落」。
この「洒」という字は、さっぱりしている、水をそそぎあらう、という意味があります。
つまり、余計なものを落として、そのものの本質をみせること、これがお洒落ということです。
或る意味、禅の思想と合い通じる概念でもあります。


対し、英語の概念の「ファッション」は、fassion、つまりfactoryと同じ語源で、「付け足して飾り立てる」という意味です。
おしゃれとファッションは、全く相対する概念なのです。

投稿者: kameno 日時: 2012年4月24日 00:53

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