アジアで余生を送るブルートレイン

昨日のブログ記事の続報です。
東京駅で最後のブルートレイン「富士・はやぶさ」の様子を見ることが出来ました。
とはいっても、6時からの会議に出席するために東海道線に乗車する際に出発直前の「富士・はやぶさ」の隣のホームを利用したということなので、出発の瞬間そのものを見たわけではないのですが・・・・


この日の東京駅構内は案の定、「富士・はやぶさ」を見送るたくさんの人たちで溢れていました。
報道によると、3000人が詰め掛けたようです。





ブルートレイン:はやぶさ・富士にさよなら…最後の運行

東京駅発最後のブルートレイン「富士・はやぶさ」の出発を見届けようと詰め掛けた多くのファンら。後方は上越新幹線の車両=2009年3月13日午後6時3分、石井諭撮影 ブルートレインの「はやぶさ」(東京?熊本)と「富士」(東京?大分)が13日、最後の運行を行い、大勢のファンに惜しまれながら半世紀近い歴史にピリオドを打った。
「はやぶさ」と「富士」は午後6時3分、乗客計320人を乗せ、連結してJR東京駅を出発。10番ホームには鉄道ファンら約3000人が詰めかけた。「ピーッ」と哀愁を帯びた警笛が鳴ると、一斉に「ありがとう」の声が上がった。
両列車は北九州市の門司駅で切り離され、それぞれの目的地へ。東京駅を起点としたブルトレは、これで全廃となり、運転が継続されるブルトレは「北斗星」(上野?札幌)など全国で4本となる。
(毎日新聞2009/3/14)



「富士・はやぶさ」の出発時刻は午後6時3分。
まだ出発まで一時間弱あります。
このダイヤも今日限り。

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出発案内の電光掲示板にもたくさんのカメラが向けられていました。

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せっかくの機会なので9番線にあがってみましょう。
ホーム売店には記念弁当が。

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やはり行き先表示幕は人気がありますね。
多くの方が記念写真におさまっていました。

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車体に触ってみるとひんやりとしています。


出発30分前を過ぎると、だんだんとホームに人が溢れてきましたし、会議もあったため東海道線の別のホームへ。
ちょうど、回送された機関車が目の前を通過していきました。

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この機関車は車庫から東京駅までブルートレインを最後尾を先頭に牽引し(写真の人が溢れるホームの向こうに「富士・はやぶさ」が停まっています)、最後尾から先端へ連結しなおすために回送されているものだそうです。

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それにしても「富士・はやぶさ」が停まっているホーム、そしてそのさらに向こうの東北新幹線のホームは物凄い報道陣の数、そして人波です。それだけ名残り惜しまれてのラストランではありますが、あまり危険な見送りはしないように心がけたいものです。

向こう側のホームは「富士・はやぶさ」を見送る人でごった返し、こちらのホームは日常の通勤ラッシュの光景。同じラッシュでも対照的な光景でした。

しかし、夕方、ラッシュアワーのピークにホーム両側の線路を2つ占領して回送作業までしなければならないとは。
せめて時間をずらすとか、休日のみの運行にするなどの工夫をしなければ通勤客から邪魔者扱いされるばかりです。他の国では分かりませんが、現代の日本ではやはり時代の要求にそぐわなかったということでしょう。


「富士・はやぶさ」の最後の出発まで立ち会うことができませんでしたが、その一端を見ることができ万感の思いです。

お疲れ様でした。



日本での役目を終えた列車たちは、世界各地で再び活躍をしているようです。
ブルートレインの多くは、タイなど、アジア各国で見ることができます。


 ⇒アジアの大地を走る「ブルートレイン」(ascii)


 
ブルートレインの前に座るタイの少年僧、行き先が「静岡」のままタイの駅に停まっている姿・・・・
実に味わい深い写真が並んでいます。


筆者は次のように書いています。


ボーリング球の様に転がり続けるのがボクの人生の特徴だが、単に好きなだけだったら20代後半という人生の中でも最も大切な時期を、微笑みの国「タイ」へ捧げることはなかっただろう。
 しかしボクは、タイでディーゼル機関車が牽引する夜行列車の大群に出会ってしまったのだ。タイでなら、エアコン寝台車のプチ豪華で快適な夜汽車旅だけでなく、日本ではほぼ不可能になった三等客車の開けっ放しの車窓を楽しむ夜汽車旅まで思いのままに楽しめる。これが帰国の最大の妨げになった。

日本では失われてしまった何か大切なものが、タイではまだまだ残されているようです。




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富士はやぶさ最後の力走

投稿者: kameno 日時: March 14, 2009 8:31 PM

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