偶然のソフトクリーム

朝、部屋の障子を開けると子どもたちが「ソフトクリーム!」と叫びだしました。
何のことかと振り返ると、本当に壁に大きなソフトクリームが。

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原因を探ってみると、部屋の隅に置かれたファンヒーターに朝日が当たり、反射した光が作り出した像でありました。

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まるで魔鏡のよう。

一見ごく普通の鏡に見えるけれども、光をあて、その反射した光に模様が浮かび上がる不思議な鏡、それが魔鏡です。
古来、中国では青銅製の鏡は権力のシンボルであり、それが日本に伝わり鏡は姿を映すとともに信仰の対象にもなりました。
魔鏡としては、隠れキリシタンが作成した、マリア像やキリスト像が浮かび上がる鏡が有名です。


実際の魔境の作成方法は、予め鏡の裏側に模様を作っておき、それを研磨したということのようです。
それによりしなり具合が厚みのある部分で異なり、ごくわずかな凹凸が生じるために反射光が像を作りだすのです。


ファンヒーター上部の鉄板のゆがみが凸面鏡、凹面鏡の組合せとして働き、朝日に反射されてソフトクリームのような像を結ぶ・・・・それにしても偶然とはいえ面白いですね。

投稿者: kameno 日時: 2008年2月25日 09:06

コメント: 偶然のソフトクリーム

> kameno先生

なるほど、面白いですね。
そこで、思いついたのは、これまで天使が見えたとか、様々な体験の内、このような光の反射が作った偶然のものもあったのではないか?などと考えてみました。その姿に、自らの思いを投影し、或いは想いが、その光の反射などに姿を見させたというような感じでしょうか。

投稿者 tenjin95 | 2008年2月25日 12:15

tenjin95さん
「一年松木淡々己れ高ぶり 人を慢ると伝へ聞き初めて対面して化け物の正躰見たり枯れ尾花。其の誠心なること大概この類なり」ですね(^^

投稿者 kameno | 2008年2月25日 12:48

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