« 紅白緑・梅の競演 | 最新記事 | ふきのとう »
横浜新道・今井インター付近に大きなゴミの山があります。
この写真は数年前に撮影したものですが、ここを通るたびに山の形が変貌しております。
資源化されないゴミが集積され、処分されていく様子を如実に見ることができます。
現代社会の象徴とも言える光景です。
これらのゴミはこれから最終処分場へ埋立てられるのでしょう。
横浜市では 「ヨコハマはG30」と称し
・発生抑制= できるだけごみを出さない工夫をする。
・再使用= 使い終わったものでも、できるだけくり返し使う。
・再生利用= 再使用できないものは、原材料として使用する。
・熱回収= 再生利用できないものは、その熱エネルギーを利用する。
・適正処分= どうしても処分せざるを得ないものは、きちんと処分する。
を推進しています。
具体的には
●3R運動の推進
●事業系古紙の分別排出の徹底
●建設木くずの資源化促進
●食品関連事業者に対する食品リサイクルの推進
●容器包装類の店頭回収促進
●缶・びん・ペットボトルのリサイクル推進
ということなのですが・・・・・・・・先日その現場を体験してきました。
まだ各家庭から出されたままの状態です。
中身はビン、カン、ペットボトルなど。
きちんと分別されているでしょうか・・・・・
集積された資源ごみはブルトーザーで掻きまわされ、運ばれ・・・・
ゴミ袋から出され、べルトコンベヤに載せられていきます。
まずは、ここでビン、カン以外のペットボトルなどを選別していきます。
ビン、カンのみが残されるわけですね。
さらにカンが選別された後、残りのビンをこちらでガラスの色により「茶」「白」「緑」などに分別していきます。
ビンは色ごとに選別されると、階下のストックヤードに落とされて溜まっていきます。
チャリチャリ・サラサラという音が心地良い。
この日はどういうわけか「白」のビンが少なかったり・・・・
ペットボトルは圧縮されてこのような形に。
カンも圧縮されてこのような形に。
これから再資源化されるために、それぞれの工場に運ばれていきます。
屋外には樹木の枝や、路盤材のストックヤードがあります。
再資源化には多くの人手が必要になります。
その手間を少しでも軽減するために、ゴミを出来るだけ出さない工夫、分別してゴミを出すということが大切なのです。
ゴミを出さない工夫も必要ですし、「都市鉱山(urban-mine)」」と呼ばれるように、廃棄物からの再資源化ははまさに「宝の鉱山」でありますので、資源のほとんどを輸入に頼っている日本においては、再資源化は大きな課題となります。
私たちに明るい未来が訪れるかどうかは、今の私たちの行動によって変わっていくはずです。
さらに言えば、禅寺には何百年前から蓄積された、究極の3Rシステムのノウハウがあります。
この側面からも、現代社会に貢献することができるのではないかと考えています。
関連記事
都市鉱山:日本は世界一 金・銀・鉛・インジウムの存在量(毎日新聞)
都市に鉱脈(読売新聞)
「ヨコハマはG30」(横浜市資源循環局)