横浜市仏教会主催涅槃会

2月15日は涅槃会の日です。

涅槃会とは、お釈迦さまがお亡くなりになられた日で、そのご威徳を偲んで行う法要です。
「涅槃」とは、迷いの火を消して悟りの智慧を得た境地という意味です。

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2月14日、横浜市仏教連合会主催の第33回涅槃会が日蓮宗常照寺を会場として開催されました。
今年は南・港南区仏教会が当番です。


日時  平成20年2月14日(木)
午後1時過より 詩の朗読
午後1時半より 法要
午後2時より  講演

会場   日蓮宗 常照寺


第一部は、リコーダー奏者 小俣達朗氏による演奏によりはじまりました。
世界各地の笛のほか、どんぐりや竹など、自然の素材を元に手作りされた笛での演奏が堂内に響き渡ります。

続いて俳優、俳優 高橋長英氏による宮沢賢治の詩の朗読。
敬虔な日蓮宗の信徒であった宮沢賢治は、37歳の若さで涅槃へと旅立ちますが最期まで法華経を大切にされておりました。

朗読された作品は、「よだかの星」と「雨ニモ負ケズ」の二作品。
小俣氏の演奏をバックに高橋氏の重厚な語りが心地よく響きます。

「雨ニモ負ケズ」は、宮沢賢治の亡くなる二年前の作品でありますが、生に対する渇望と死への覚悟が盛り込まれた詩です。
「よだかの星」は悲しい物語ですが、やはり生と死を考えさせられる作品。

会場が日蓮宗の寺院であったこと、涅槃会という日に際し、この宮沢賢治の詩は心に染みました。

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そうです。これがよだかの最後でした。

もうよだかは落ちているのか、のぼっているのか、さかさになっているのか、上を向いているのかも、わかりませんでした。
ただこころもちはやすらかに、その血のついた大きなくちばしは、横にまがっては居ましたが、たしかに少しわらって居りました。

それからしばらくたってよだかははっきりまなこをひらきました。そして自分のからだがいま燐の火のような青い美しい光になって、しずかに燃えているのを見ました。

すぐとなりは、カシオピア座でした。天の川の青じろいひかりが、すぐうしろになっていました。
そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。

今でもまだ燃えています。

 宮沢賢治 『よだかの星』 より



■引続き涅槃会法要

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1、開式の言葉
1、一同三礼
1、三帰礼文(導師に続いて唱和)
1、啓白文奉読
1、読経(観音経普門品偈・舎利礼文)
1、回向  
1、一同三礼
1、導師・式衆退堂
<休憩>


第二部は、講演会。
フリーアナウンサー・パーソナリティーとして活躍されている大橋照子さんによるご講演をいただきました。
演題は 『まごころを届ける言葉』

・電話など、声を聞いただけでその人を想像できますし、声のイメージは、その人の印象にとても影響を与えてしまいます。
やさしい、せっかち、積極的、消極的、意地悪そう、若い、年配かも、素直、生意気・・・では望ましい声ってどういうものなのでしょう?
・人と会話を膨らませるための「ネタ帳」の重要性  
・コミュニケーション、話をするときに大切なこと「笑顔」と「相手への思いやり」の心
・聞き上手になる秘訣とは? 「あいづち」の打ちかたのコツ
・相手に不快感を与える話し方とは?
・プロのプロたる所以は練習量による。
・そのほかにも・・・
 日本橋のデパートの館内アナウンスや、航空会社の客室乗務員さんなどに長い間接客指導をされてきた経験、放送業界での裏話などを交えて、楽しく分かりやすいご講演をいただきました。


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会場となった常照寺さまの本堂は、とても広いのですが、その会場が一杯になるほどの参列をいただきました。
この仏縁に改めて心より感謝いたします。


出演者控室にて

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会の準備運営を行ってきた区仏教会の皆様、市仏教連合会、奉讃会の皆さま、役員の皆さま、本当にお疲れ様でした。


すべてが終り、30分後には如常の(普段の)形に戻っていました。
人の力は凄いものです。

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投稿者: kameno 日時: February 15, 2008 8:45 AM

コメント: 横浜市仏教会主催涅槃会

花まつりは地域の仏教会が主催する事が多いですが、涅槃会を仏教会で開催するのは数少ない事例ではないでしょうか。
大橋照子さんは昔「ラジオはアメリカン」という深夜のラジオ番組で人気のDJだったですね。

投稿者 天真 | February 18, 2008 9:07 PM

天真さん
こちらの地方では花まつりは何処の寺院でも個別に行っておりますが、涅槃会法要を檀信徒向けに行っている寺院は少ないという事情があります。
従って、この時期に大きな行事として合同で開催できるわけです。
大橋さんはさすがという感じです。とても耳になじみやすい話し方でご講演いただきました。

投稿者 kameno | February 18, 2008 9:49 PM

お釈迦様がお亡くなりになられた時、お舎利が七色に輝いたということからお団子をお舎利に見立ててお守りにしたり、頂いたりします。私の方では、3月に手作りでお団子を作ります。法要後お団子撒きをします。瓢箪が入っているのが特徴です。
横浜仏教会の涅槃会ではお団子は撒かれないのですか?

投稿者 ゼラニウム | February 21, 2008 9:17 AM

ゼラニウムさん
涅槃会といえばお団子ですよね。
輪島地方では「犬の子まき」という動物を模った団子も撒かれますよね。
そちらは、さすが!「瓢箪」ですか!!
横浜では涅槃団子ではなく、涅槃饅頭が参列者に振舞われました。おいしかったですよ。

投稿者 kameno | February 21, 2008 12:52 PM

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