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境内の草刈をしながら、その合間に地面を見ると、たくさんのアリたちが物を運んでいる光景が目に飛び込んできます。
一般的によく見られるクロヤマアリの場合、体重は、僅か 0.004g。
しかし、その体重の約5倍の重さの物も、大きな顎でくわえて歩くことができます。
引きずって運ぶのであれば、体重の実に約 25倍の物まで引きずることができるそうです。
体重60kgの人間だとすると、実に1,500kgのものということになります。
しかも、地面はでこぼこ、石ころや草などの障害物もありますから、それはそれは大変です。
しばらく観察していましたが、実によく働きますね。
ただただ感心です。
自分の仕事を、只管にこなしている姿は頭が下がります。
以前、働き蟻と怠け蟻のトピックスで書いたように、働きアリの何割かは、ただうろうろしているだけで、何もしない怠けアリのようですね。
確かにそのようなアリの姿も見かけました。
その怠けアリは無意味な存在かというと、そういうことではなく、怠けアリがいるからこそ働きアリが働きアリであることができる(らしい)のです。
自然の仕組みは実に不思議なものです。
しばらく見とれてしまいましたが、草刈の続きをしないと。
この時期は、葛の蔓の成長著しく、こまめに刈らないと大変なことになります。
年初に3回ほど坐禅会に参加してから、それっきりになってしまっているヤマモトです。ご無沙汰しています。どうも自分が人間社会の「怠け蟻」のような気がして、コメントしました。働き盛りの年齢でセミリタイアしているのですから・・・蟻にも「怠け蟻」がいるとは驚き、かつ親近感を覚えました。
投稿者 ヤマモト | 2007年5月17日 01:14
ヤマモトさま
御久しぶりです。人生の中には五里霧中の中に迷い込んでしまって何をしたらいいのかわからなくなるなってしまうこともありますよね。
きっと、一人一人の存在は、すべてが有機的に関連しあって存在しているのでしょう。その中の一つでも欠けるとその調和は乱れてしまいます。
それが蟻の実験で見られた結果に表れているのではないかと思います。
人それぞれに、それぞれの役割があるということだとすれば、今の自分の役割を、背伸びせず、自分なりに果たして行くことが大切なのだと思います。
今日の坐禅会は雨の中にもかかわらず15人の参加をいただきました。ヤマモトさんも、また、いつでも御参加ください。
お待ちしております。
投稿者 kameno | 2007年5月17日 09:30
kameno 様
ありがとうございます。私事心中をコメントしてしまいましたが・・本当にいつも霧中か夢中で、つながっているという感覚を信じれるときと、糸が切れたように見失ってしまうときと、行ったり来たりです。つい「怠け蟻」にシンパシーを感じてしまいましたが、「怠け蟻」は「何で黙々と働らかないといけないの?」と疑問を持ってしまった蟻さんで、いつか只管に働く意識に目覚める怠け蟻もいるのかしら、などと思ったりしました。季節が良くなりましたので、安全なルートを見つけて、いつか自転車で参禅にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
投稿者 ヤマモト | 2007年5月18日 09:53
これから夏至にかけては、坐禅会の始まるころにはかなり明るくなっております。
自転車には良い時節になりましたね。
投稿者 kameno | 2007年5月19日 22:13