太陽光発電量と日照時間の相関

貞昌院では平成15年11月4日より 5.544kW の太陽光発電設備を運用しています
(平成15年度NEDO・新エネルギー非営利活動促進事業)



その概要については、こちらの特集コーナーをごらん下さい。
これまでの発電実績の日報は↓こちらにまとめてあります。
results

その中で、2003年11月4日から2004年10月28日までの約1年間については、日照時間のデータを記載しております。
なお、日照の定義は、直射光の直達日射量が120W/m2以上の場合をいい、日照の継続時間を日照時間といいます。

太陽光発電は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換しますので、日照時間と発電量には相関関係が見られるはずです。
せっかくデータを取っていますので、簡単な分析を行ってみました。

pv-01.jpg
(分析対象期間:2003年11月4日?2004年10月28日の360日間)

その結果、 x=日照時間(時間) y=発電電力量(Kwh) とすると、 y = 2.00 x + 4.74 と近似されることが分かりました。
日照時間と発電電力量には、r=0.910743 の重相関関数が認められます。

【補足説明】
・日照時間が0であっても発電電力量が0になってない日がありますが、日照の定義による最低日照以下でも発電するため、発電積算量が0.1kwhを超えればその日の発電量としてカウントされます。
・同じ日照時間であっても、発電電力量に幅がありますが、それは、観測時点の雲の量や、太陽高度(たとえば夏至と冬至)の差による入射角度が異なるなどの理由によります。



回帰統計

重相関 R

0.910743

重決定 R2

0.829453

補正 R2

0.828977

標準誤差

1.73813

観測数

360


分散分析表

       
 

自由度

変動

分散

分散比

有意 F

回帰

1

5260.11

5260.11

1741.127

1.5E-139

残差

358

1081.552

3.021094

   

合計

359

6341.662

     

 

係数

標準誤差

t

P-値

下限 95%

上限 95%

切片

-0.94324

0.189522

-4.97696

1.01E-06

-1.31596

-0.57053

X 値 1

0.414204

0.009927

41.72682

1.5E-139

0.394683

0.433726

投稿者: kameno 日時: 2007年2月 4日 21:59

コメント: 太陽光発電量と日照時間の相関

教えてください
日射時間と発電量の関係式における単位はKwh/m2で良いのですか。また、単位面積はソーラパネルの面積と考えて宜しいでしょうか。

投稿者 益永八尋 | 2009年6月 9日 15:38

益永さま
コメント有難うございます。
X軸が「日照の継続時間」
y軸が「その日、貞昌院太陽光発電設備で発電された電力量」
の相関関係を計算したものです。
従って、発電量の単位は Kwh (正確にはKwh/日)です。
また、単位面積やソーラーパネルの面積は今回の相関係数計算には関係がありません。

投稿者 kameno | 2009年6月 9日 23:15

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