四国研修旅行-丈六寺

デイタイムに行っている仕事(書類精査・取りまとめ作業)をお休みして、四国に来ています。
一泊二日という、束の間のゆったりした時間です。

空路、世界遺産に登録された熊野古道の山並みがとてもよく見えました。
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第一日目の旅先から一箇所だけ簡単にご紹介します。
阿波・曹洞宗丈六寺です。

丈六寺の伽藍配置は、いわゆる三門ー仏殿ー本堂ー方丈が一直線に並ぶ禅宗様式とは異なることが特徴です。
特に、三門は本堂に対して斜めになっており、仏殿にあたる観音堂は本堂の左奥の離れたところに配置されています。
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三門から回廊右側に徳習院と庫裏、回廊右側に禅堂・経堂が配置され、両側から本堂に回廊で結ばれています。
本堂の奥が書院となっています。

三門の手前に中門、総門(一の門)があり、この総門が第一の入り口にあたります。

総門りは、県道から数段見下ろす形で造られています。
普通、寺院は総門から坂を上がっていくように伽藍を造っていくのですが、この丈六寺は逆に、だんだん下っていく形で三門に進んでいきます。
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三門は、室町末期の建立。
禅様式(唐様)を基調として、二階には和様が取り入れられています。重要文化財指定。

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県文化財指定の書院の庭です。
配置された飛び石が特徴的です。のんびりと庭を眺めながら抹茶をいただきたい場所です。
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経蔵(元坐禅堂)。
通常は回廊で結ばれている配置を取るのですが、前述したように、離れた位置に配置されています。
内部も珍しい造りになっていますね。ここの床(タタキ)は素晴らしいです。
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さらに離れた所に配置されている観音堂(佛殿)。
明治時代に国宝指定(現在は重文指定)された聖観世音菩薩が安置されています。
高さ3.6mの堂々たる、国内最大級の仏像の一つです。
(撮影許可済)
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観音堂裏の墓所。
細川成之をはじめ、寺院興隆につとめた多くの方の五輪塔が並んでいます。
その巨大さに圧倒されます。
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以上、速報的に公開しました。
(四国・琴平にて記す)

投稿者: kameno 日時: 2005年11月17日 22:25

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