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保護司会の施設研修として、東京都昭島市の東日本成人矯正医療センターに行ってきました。
東日本成人矯正医療センターは、明治11年に神奈川県監獄八王子支署として、当時の神奈川県八王子町に開庁し、明治28年12月に現在の東京都八王子市子安町に移転した八王子医療刑務所が、平成30年1月に東京都昭島市へ移転し、現在の名称となった医療刑務所です。
東日本成人矯正医療センターにおいては、全国の矯正施設から、専門的な医療を必要とする患者を受け入れて、円滑な社会復帰に向けて、医療専門スタッフの下で専門的な治療が行われています。
さらに、医療に従事する看護師等の育成を行い、全国の施設に送り出す役割も果たしています。
また、精神疾患患者である受刑者を対象に、治療効果を高める作業療法(治療作業)として、紙細工など提供作業や花、観葉植物等を育てる製作作業など、病状安定及び還送後の一般の刑事施設での生活に適応する能力を養うための作業を実施しています。
病院としての規模は、広さ約5.5万平米に庁舎棟、エネルギー棟、管理・医療病棟、診療棟、体育館などが整備されており、収容定員は580人となっています。
医療内容は、一般内科・外科、耳鼻咽喉科、眼科、精神科まで幅広い診療科を揃えており、MRI、超音波診断装置、人工透析装置などの医療機器や薬剤により主に東日本の刑事施設および併設する少年院からの医療を支え、病状によっては、西日本のの受刑者も治療することもあります。
民間の医療機関や企業などと連携し、積極的な受託を行っていて、食事や洗濯などの収容関連サービスや、医療機器の整備、維持管理、医療情報システムの運用などは外部に委託されて運営されています。
そのため、民間のノウハウや新しい視点からの技術を積極的に取り入れられており、電子カルテや給食によるニュークックチルシステムは、矯正施設では初めて導入されています。
最初にセンターの概要を、パワーポイントで説明いただきました。
その後、施設内を説明をいただきながら回ります。
施設内は荷物の持ち込み、写真撮影当は禁止となっておりますので、詳細は
東日本成人矯正医療センター【あなたの知らないリハビリの世界】(リハノワ)
をご参照ください。
詳細な取材レポートが掲載されています。
約2時間の研修の中で、医療の実態や施設の様子、入院中の生活やリハビリテーションについて学ぶことができました。