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上永谷のリュウゼツランは株の下半分は満開から実が成熟してきました。
りゅうぜつらんの花は、つぼみからまず雄蕊が伸びてきて、先端についている葯(花粉が収められている袋)が成熟するにしたがって乾燥して曲がっていきます。
この葯の部分は、まるで英語の"C"の形というか、ロボットアームの形というか、葯同士が引っ掛かり合うように絶妙な形に変化していきます。
すると、成熟した花托=実の部分が切り離され、雄蕊と葯で絡み合い、空中に吊り下げられた状態になります。
花は地上から何メートルもの高さに咲いている訳ですから、強い風が吹けば、飛ばされてある程度の距離まで運ばれることでしょう。
また、鳥に運ばれペリットや糞として種子散布されることにより、さらに遠くまで実が運ばれることでしょう。
リュウゼツランの花は、株は満開を過ぎて、実ができ始めていますが、上部はまだ蕾です。
花が咲き終るとその株は枯れてしまいます。
花期がずれて長い期間咲き続けることも、子孫を多く、より遠くに残すための工夫のように思えます。
実に興味深い植物です。