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この冬は暖冬傾向にあるということですが、冬型の気圧配置が強まったため、日本列島が寒気に包まれているようです。
境内ではこの冬初めて「シモバシラ」の茎に霜の「花」が咲きました。
植物の「シモバシラ」は、シソ科の多年草植物で、秋には白い可憐な花を咲かせます。
冬になると、葉が落ち、茎は茶色になり、一見枯れたようになります。
けれども、この草の珍しいところは根がしっかりと活きていて水分をどんどん吸い上げているということです。
茎の部分は枯れているので、吸い上げられた水は、枯れてしまっている茎の導管を通っていき、導管の裂け目から横に出てきます。
シモバシラを真上から観察すると、そのことがよくわかります。
シモバシラの「花」が咲く条件は以下の通り
(1)地下や茎の中では0度以上の温度
(2)気温は氷点下
(3)晴天である
(4)無風
この現象は一年に何度も見られるものではありません。
なお、地中の水分が凍って地表に氷柱ができる、いわゆる「霜柱」も原理は同じです。
土中の水分が土の隙間から毛管現象によって地表に出るたびに凍っていくことにより霜柱が伸びていきます。