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先日植替えた大賀蓮の蓮鉢の様子です。
植替え直後は、泥と水がドロドロに混ざり合って濁っていますが、一日経つと泥の固形成分は沈殿し、水はきれいに澄んできます。
左から蓮鉢1(茶室前)、蓮鉢2(鐘楼堂前)、蓮鉢3(鐘楼堂前)
3月下旬ごろには芽が出始めると思いますので、随時経過観察をしていく予定です。
こちら↓は睡蓮鉢。
やはり植替えを行い、大きな水鉢の中に植木鉢を沈めています。
水が有るのか無いのか分からないほど澄んでいます。
蓮鉢は、泥の固形成分が単に重力のために沈んだだけでなく、泥の中に存在する無数のバクテリアや原生動物のような微生物の集まりが、かき混ぜられた泥水に溶け込んだ空気で呼吸しながら養分を分解し、また、微生物は増殖し、相乗作用で水が綺麗になっていきます。
この後は来年の植替えの時までは水の入替えは一切行わず、水位が下がった分の補水のみを行います。
蓮鉢には様々な生物が棲息していきますが、水は入替えなしでもきれいな状態を保ってくれます。
「蓮はさまざまな生物たちにのはたらきによる清浄な泥と水から清浄な花を咲かせる」のだということを、蓮華鉢は教えてくれています。