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早いもので12月迎えました。
今年も残すところ1カ月弱。
12月は師走とも呼ばれますが、「臘月(ろうげつ)」とも称されます。
だいぶ日が短くなってきていますので、貞昌院の定例坐禅会の坐禅の開始・止静鐘の頃はまだ暗い中です。
本堂の右上に三日月が昇っています。
臘月八日=12月8日は、お釈迦様が悟りを開かれた釈尊成道の日です。
2500年前、19歳で出家修行されたお釈迦様は、6年間に亘りインド各地を巡り様々な思想を学び、また、あらゆる苦行を行じますが、どれも満足させることは無く、苦行の無意味さに気づき中断します。
そして、ネーランジャラー河の岸辺に至り、村娘から乳粥の供養を受けた後、ブッダガヤの菩提樹の下で静かに坐禅を組み禅定に入られました。
写真は、丁度30年前にインドを一人旅した時に撮った写真。
ネーランジャラー河の遥か彼方に前正覚山がみえます。
お釈迦さまはこの地で禅定に入られましたが、坐禅に没するお釈迦様に対し、煩悩の化身である魔王マーラが欲望・嫌悪・飢渇・渇愛・睡魔・恐怖・疑惑・偽善などで妨害しますが、お釈迦さまはこれらをすべて退散させ、8日目の暁の明星のもと、ついにこの世の真理を悟られたのでした。
この故事に倣い、永平寺、總持寺などの修行道場では12月1日から坐禅をひたすら行じる臘八摂心が始まり、8日の未明まで修行されています。