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貞昌院の鐘楼堂には京浜急行大師線で使われていたレールが設置してあります。
■線路設置の経緯はこちらをご覧ください⇒線路がやってきた
レールには50Nと刻まれています。
これは、在来線の幹線に用いられる規格で、断面の 高さ153mm、底部幅127mm、頭部幅65mm となっています。
京急は新幹線と同じ標準軌を採用しているので、線路の幅は1435mmです。
線路を敷設する場合、曲線区間にはカント(外側のレールを内側よりも高くすること)やスラック(車輪がきしまず円滑に走行できるよう軌間を広げる)などを設けています。
また、それらとは別に、直線区間においても線路は左右の線路をそれぞれ内側に傾けて敷設されています。
(上)線路が真っすぐに設置されている状態
(下)内側に傾けて設置されている状態
貞昌院の線路でどれくらい傾いているかを測ってみました。
レール底部の接地面からの高さは、外側が173mm、内側がは168mm。
レール底部幅は127mmなので、内側への傾きは 39/1000 となりました。
(あくまで貞昌院のレールでの測定結果なので、実際の設置基準に合致しているかはわかりません)
レールが内側に傾いている理由は、レールと車輪の接地面を広く取る事ことができること、車両を安定的に走行させることができることなどが挙げられます。