« 仏教テレフォン相談担当日 | 最新記事 | 72年目の広島原爆の日 »
鐘楼堂前にある少女像の前に花が咲いています。
この花は、どこからか飛び散ったか運ばれた種が自然に芽生えて花を咲かせたものです。
まるで誰かがお供えしたようにも見えますね。
仏教用語で「自然」は「じねん」と読みます。
意味は、辞書を紐解くと”人為を離れて、法の本性としてそうなること”とあります。
現在一般的に用いられている「しぜん」の方の「自然」は、西洋のNatureが訳されて広まったとされていますが、それに対して仏教語の自然は「本来あるべき姿そのままの状態」を意味します。
私たち人間も、その営みも自然の一部であって、自然とは森羅万象・天地万物のすべてを包む、ずっと広い世界を対象として捉えます。
その自然の営みに、何らかの価値や感情を見いだすことができることが、私たちの楽しみになったりもします。
まるでほとけ様のがさりげなく花をお供えした、というように。
玄関前の蓮鉢の睡蓮が花を開かせました。
大賀蓮は、花の時期は終わりです。