シモバシラに霜の「花」

「数年に1度」の寒気、日本海側で大雪続く  

日本列島は14日、東北から西日本の日本海側で大雪が続き、太平洋側の平地でも雪が降った。
「数年に1度」とされる強い寒気は15日も居座り、日本海側を中心に大雪となるほか、太平洋側の平地も積雪となる恐れがある。
気象庁によると、14日午後8時までの24時間の降雪量は、長野県野沢温泉村82センチ、新潟県津南町77センチなど。名古屋市も5センチの雪が降り、東京都心では午後に降雪が観測された。冷え込みも厳しく、都心で氷点下0・5度を観測するなど、各地で今季最低を更新した。
(読売新聞 1/14配信)


この冬は暖かい傾向が続いておりましたが、急に日本列島に巨大な寒気がやってきました。
そのため、境内では「シモバシラ」の茎に霜の「花」が咲きました。

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植物の「シモバシラ」は、シソ科の多年草植物で、秋には白い可憐な花を咲かせます。
冬になると、葉が落ち、茎は茶色になり、一見枯れたようになります。

けれども、この草の珍しいところは根がしっかりと活きていて水分をどんどん吸い上げているということです。
茎の部分は枯れているので、吸い上げられた水は、枯れてしまっている茎の導管を通っていき、導管の裂け目から横に出てきます。
近くから観察すると、そのことがよくわかります。

シモバシラの「花」が咲く条件は以下の通り
(1)地下や茎の中では0度以上の温度
(2)気温は氷点下
(3)晴天である
(4)無風
この現象は一年に何度も見られるものではありません。


 

なお、地面できる、おなじみの「霜柱」も原理は同じです。
土中の水分が土の隙間から毛管現象によって地表に出るたびに凍っていくことにより氷の柱が出来ていきます。

投稿者: kameno 日時: 2017年1月15日 09:08

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