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3月26日(土曜日)
結制修行中にいくつかの大事な法要が行われますが、中でも特に重要な儀式が新命和尚が行う「晋山」の儀式と、首座による「首座法戦式」であります。
さて、この法戦式は首座(修行僧のリーダー)が、住職にかわって「法」すなわち禅の修行や悟についての問答を交わす儀式です。そこで法の戦い、法戦式といいます。
これは昔、お釈迦様が霊鷲山において弟子の中の長老である迦葉尊者に、御自分の席を半分ゆずって説教されたという故事によるものです。
現在では、一人前の宗門の僧侶となるには必ず一度は通らなければならない関門であり、首座は一生一度の緊張と決意でお勤めになります。
1.版三下
はじめに、木版という鳴らしものを叩き、その響きによって式の始まりを知らせます。
1.上殿
法戦式のそれぞれのお役につかれる和尚様が本堂に揃います。
1.上方丈
両班の和尚様が揃い新命和尚を迎えに行きます。
1.入堂
大擂鼓が轟く中、首座和尚を先頭にお役の和尚様の上殿です。
1.普同三拝
お釈迦様に対して礼拝を三度行います。参列の皆様はお座りのまま、御一緒に合掌して三度お拝をお願いいたします。
1.読経(般若心経)・挙則(こそく)
焼香侍者和尚は、新命和尚様から三方にのせた祖録を受け取り、首座のところへ持って行きます。この本は『従容録』で、首座の哲舟和尚は、この中から今日の問答のテーマとなる「達磨廓然」を声高らかに読み上げます。
その後、大きな声で小僧さんがお唱えを致します。この小僧さんを弁事といいます。
首座は、読み上げた「従容録」を新命和尚に返し、問答開始の挨拶をいたします。首座は、これから結制修行中重要なお役についておられる和尚様や、来賓の御寺院、新命和尚に問答開始の挨拶をいたします。
1.拈竹箆(ねんしっぺい)
首座は新命和尚より竹箆(しっぺい)を受取ます。竹箆とは、弓の形をした竹の杖で、人を説教する時に用いるものであります。
自身の位に戻りました首座は、坐禅を組み法語を唱えていよいよ問答が始まります。
首座の横で、いろいろ介添えをしている方を書記和尚といいます。
1.法問
弁事、書記和尚和尚、各僧侶が次々と首座和尚に問答をかけていきます。
1.謝語
問答が終わり、謝語、すなわちお礼の言葉が述べられます。首座は、代って説法することを命じた新命和尚より預かった竹箆を返します。
首座は、大任を果たしたお礼のお拝をいたします。
曹洞宗の僧侶は、一生の間に三度の出生の式を挙げることになっております。
その第一が首座法戦式で「立職」と申します。これで今までの上座から座元という位になって、いよいよ仏道修行に励まれるのです。
第二番目は転衣と申しまして、お師匠様より大切な法を伝えて頂き、大本山永平寺と大本山總持寺の一夜住職を務める瑞世の式を行うと、いよいよ和尚の位に就き色のお袈裟を搭けることが許されます。
そして第三番目の出生が、「建法幢」と申しまして、新命住職が結制を修行して大和尚の位に登ります。
これを宗門の三大出生と申しております。
1.祝語
それぞれの役についておられる和尚様からのお祝の言葉をいただきます。
1.回向・普同三拝
1.祝拝
法要を無事務められた、お祝の礼拝です。皆様も御一緒に手を合わせて礼拝ををお願いいたします。
1.導師退堂