新年快樂!東和禅寺(8)

台北市中正区の東和禅寺に拝登しました。

東和禅寺は、台湾が日本統治時代であった明治43(1910)年、曹洞宗永平寺・總持寺の両大本山別院(曹洞宗台湾別院)として東門町(現在の中正区)に建立された寺院です。
台湾における曹洞宗の拠点となった寺院であり、台灣佛­教中學林を併設し、大正3(1914)には台湾風様式の観音禅堂が落慶。
しかし、戦後は中国本土からの軍人・民間人の不法占拠により建物が破壊され、廃寺となりました。

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↑かつての曹洞宗台湾別院。現在は本堂は壊され、左側の観音禅堂が本堂として使用されている。

 

その後、観音禅堂が台湾の僧侶により買い戻され、東和禅寺として現在に至っています。
本堂はかろうじて残っていたのですが、1993年に老朽化のため取り壊され、その場所に台北市青少年音楽センタービルが建っています。

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現在は、台北市の三級文化古蹟に指定されています。

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東和禅寺の案内看板が表の大通り(仁愛路)ではなく、山門の先の細い通路に掲げられているため、案内としてはとてもわかりづらくなっています。

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春節の法要が行われておりましたので、法堂で参列させていただきました。

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開山堂、位牌堂、そして壁にはこれまでの歴史をものがたる写真が掲示してありました。
道元禅師750回大遠忌の日本からの参拝団の写真もありました。

 

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かつての曹洞宗寺院が、台湾仏教として現在も活動している姿を実感することができました。

投稿者: kameno 日時: 2015年3月11日 09:51

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