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午前中は青少年教化委員の任命式、午後は宗務所主催人権擁護推進委員会が開催されました。
任命式の後、昼を挟んで人権擁護推進委員、教区長、保護司会の皆さまを加えて、人権擁護推進委員会が夕方まで行われました。
第1部では曹洞宗人権啓発ビデオ第16作「明日へ『ひと』として~啓発から行動へ~」
をオリエンテーションの後、視聴しました。
全体会議で、各班発表の後、人権啓発ビデオ製作委員より総括をいただき、第2部に移ります。
第2部では、人権啓発相談員 千葉県 長寿院住職 篠原鋭一老師より講義をいただきました。
演題
「おまえひとりで生きていけ社会」に僧侶はどう向き合っているか
無縁社会(孤立社会)から有縁社会への回帰
を、自死志願者駆け込み寺からの立場で後援いただきました。
配布された資料より一部ご紹介いたします。
■幸福量を高める5つの生き方第一に充実感。
これは日常生活は言うまでもなく、生涯全体の人生設計をしっかり立てて、それを実行していく。それによって充実感がもてるのです。
随処作主 ・・・随処に主と作(な)る第二に連帯感。
一人で生きていくではなく、常に自分以外の人と生きていくという思い。
具体的には誰かと共に行えるもの、例えば仕事や趣味などをもつ。
つながりや仲間意識です。
それにより連帯感が生まれる。つまり"私は一人じゃない"という思いです。
度衆生心 ・・・世のため人のためにつくす第三に有用感。
自分の存在が認められているという思い。
これは前の連帯感が生まれれば難しいことではありません。
誰かが私のことを有用だ、必要だと思ってくれている、他人のために役に立ったという自尊感情、これがあるから私たちは生きていけるのです。
自己有用感・無価大宝 ・・・人の価値は心と行いから生まれる第四に達成感。
どんな小さいことでも"やりとげた""やってよかった"という結果を実感できることによって、前の三条件がさらに強くなるのです。
安心立命 ・・・悔いなく生きる人生第五に価値観。
"自分はこう生きる""このように生きて人生を充実させる"との信念をもつことです。
そのためには生き方を見つめ、"正しい信条"を持ち、人によっては"正しい信仰"に生きます。
とりわけ正しい信仰に導かれるということは、人生という海を不安なく航海するための羅針盤を持つことになりますから、日々の生活を安定させるのです。
回心向大 ・・・不安なく航海させるための羅針盤
啓発から行動へ・・・私たちが出来ることを行動に移すことの意味が問われています。