授戒会に思うこと

平成26年の大本山總持寺報恩授戒会の全日程(4月10-16日)が終了し、完戒を迎えました。

大本山總持寺授戒会第1日
大本山總持寺授戒会第2日
大本山總持寺授戒会第3日
大本山總持寺授戒会第4日
大本山總持寺授戒会第5日
大本山總持寺授戒会第6日
大本山總持寺授戒会第7日

 

本山の授戒会というだけあって、毎年多くの戒弟さんが戒を授かりに集まります。
しかし、残念なことにここのところ、戒弟さんの減少が目立つようになりました。
過去12年間(平成23年は中止)の戒弟(優婆塞=男性の戒弟、優婆夷=女性の戒弟)の数の推移をグラフにしてみました。

20140418-02

このように、在家信者である戒弟数の減少が著しく 優婆塞・優婆夷合わせても60人そこそこといった状況です。
戒を授かる四衆は、優婆塞・優婆夷に、比丘=男性の出家僧=總持寺の新至修行僧、比丘尼=女性の出家僧が加わるのですが、修行僧、比丘尼を合わせても120名程度です。

授戒会の大きな意味合いは戒を授かることによって、仏弟子となり、お釈迦様の正式な弟子となることにあります。
現在、殆どの方は葬儀の際に授戒を行い、戒を授けます。
→葬儀の詳細はこちらを御覧ください http://teishoin.net/dantoinfo/sogi.html

しかし、本来は生前に授戒会に参加し、戒を授かることが望ましいのです。
戒を受けることは、仏弟子として、仏教徒としての自覚を持つ契機となります。
授戒会の正授道場で、戒師(本山では禅師様)より仏弟子の証として「血脈」を授かります。

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(写真は戒弟飯台準備)

全国の何百万人もの曹洞宗檀信徒のほとんどが授戒会に参加されないということは実にもったいないことだと感じます。

總持寺の授戒会には、全国から200人を超える随喜寺院が集まります。
それぞれの寺院から各寺院1名参加するだけでも、戒弟の数は格段に多くなります。

まずは、授戒会がどういうものであるのか、その意義と、参加方法について積極的に広報することが必要だと感じます。
總持寺の授戒会は4月10日から16日までの日程で毎年開かれています。
全日程参加するのが望ましいのですが、最低限4月13日から16日早朝までの日程でも可能です。

もし、總持寺の授戒会に参加をご希望の方は菩提寺にお申し出下さい。
(貞昌院の檀家さんは、貞昌院までお申し出下さい)

投稿者: kameno 日時: 2014年4月18日 21:14

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