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横浜市内の桜の名所の一つ、瀬谷区の海軍道路の桜並木を通ってきました。
この桜並木は、在日本アメリカ軍上瀬谷通信施設を南北に貫く延長2850メートル(瀬谷中学校前交差点~海軍道路入口交差点間)の道路です。
現在はアメリカ軍に接収されている地区ですが、終戦前は日本軍の横須賀海軍資材集結所があった場所でした。
地図と航空写真で確認してみましょう。
1/25000「座間」昭和29年修正 昭和32年3月発行 地形図 (今昔マップより)
接収直後の地形図です。
旧日本軍の資材を保管する場所らしきものが幾つか描かれています。
また、右上に米軍の建物が建ち始めています。
南北に貫いている道路が海軍道路、上端を東西に貫く道路が八王子街道です。
現在の道路の形がほぼ出来上がっています。
海軍道路を南に行くと瀬谷駅にたどり着きます。
続いて航空写真です。
こちらは、日本陸軍が昭和16(1941)年7月24日に撮影した航空写真(国土変遷アーカイブより)であり、時代を遡ります。
海軍道路には線路が通っていたことがわかります。
線路と思われる部分を赤で着色してみました。
線路を南に進むと、瀬谷駅に繋がります。
様々な物資を、ここから搬出・搬入していたのでしょう。
日本の敗戦後、横須賀海軍資材集結所周辺はアメリカに接収され、在日本アメリカ海軍上瀬谷通信施設、現在は海軍上瀬谷支援施設となっています。
昭和50年代、かつて日本海軍の鉄道敷だった場所に平和の願いを込めソメイヨシノが植樹されました。
その桜が、今では冒頭の写真のように見応えのある桜並木に成長しているのです。
それでは、2種類のビデオカメラで撮影した海軍道路の桜並木を御覧ください。
GOProにて撮影
Victor Everioにて撮影