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この時期、晋山結制の慶事が続きます。
この日は、仏教情報センターテレフォン相談でもご一緒している御寺院様での行持が行なわれました。
晋山結制は、その寺院の一世一代のおめでたい行事です。
次々とやってくる台風の合間の雨天の中の法要となりました。
2日間に亘る行事の一日目は
○開山歴住報恩諷経(かいさんれきじゅうほうおんふぎん)
○首座入寺式 (しゅそにゅうじしき)
○土地堂念誦(どぢどうねんじゅ)
○本則配役行茶 (ほんそくはいやくぎょうちゃ)
が行われました。
○本則配役行茶
本則提唱の後、配役寺院、参列者一同でお茶とお菓子をいただきます。
二日目。
○安下処(あんげしょ)供養諷経・稚児行列
住職として寺に入る前に、旅の疲れをとり、身支度を整える場所を安下処といいます。ここで先祖供養のお経をあげます。
稚児行列は、雨天のため、行列のコースを堂内順堂に変更しています。
お稚児さんたちは次々と洒水を受け、記念写真。
○晋山開堂
新命住職が須弥壇上に上り、問答を行います。問答の成果を証明する白槌を担当する役を白槌師といいます。
○首座法戦式
首座(しゅそ)という修行僧のリーダーは、得度を終えた僧侶が二番目に迎える関門で、この式中は住職に代わって説法を許され、問答を受けることができます。 般若心経のあと本則と呼ばれる問答のテーマが唱えられます。
首座は諸老師に説法のご挨拶に回り、新命住職から竹篦という弓を預かり、いよいよ問答が始まります。
○檀信徒総回向
新命住職による初めての法要です。
雅楽による導師上殿が厳かな雰囲気をかもし出しています。
こちらの御寺院様では、SOTO禅インターナショナルで行なっている「塔婆供養で植林支援」に毎年ご協力いただいています。
墓地に並ぶ塔婆には植林支援シールが貼られていました。
一枚のシール当たり、一本の木がモンゴルの大地に育っています。
先日はお世話になりました。ブラジルからの来客(ブラジルのお寺の観音講講員だった方の息子さん夫婦)が来る予定があったので、お先に失礼させていただきました。東京16:04発の「はやぶさ」に何とかぎりぎりで乗ることが出来て、無事予定通り仙台に着きました。
新命和尚様は昔から「名は体を表す」が如く、まじめでまっすくな方でした。「変わっていないなあ。(飽くまでも、いい意味で)」と思いつつ、まっすく過ぎるのも時には心配になります。随喜されていた御寺院様、参列されていた檀信徒の皆様の温かさが感じられる法要でした。
投稿者 三尺坊 | 2013年10月22日 22:52
三尺坊さま
この度はお疲れ様でした。
新幹線に間に合ったとのこと、良かったです。
それにしいても、晋山式はお寺のカラーや住職さんの性格がよく現われますね。今回もとても素晴らしい儀式でありました。
投稿者 kameno | 2013年10月23日 09:35