名取を見守る三一一観音

普段からお世話になっているN老師のご自坊、秀麓斉様を拝登させていただきました。
このお寺は、名取市を見渡すことができる小高い丘の上にあります。

皆でお参りさせていただいた後、堂内でお話を伺いました。
震災により、建物の倒壊は無かったものの、様々な場所に影響が出ています。
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「仙台」は、現在は仙台という字を用いますが、元々は「千体」という表記でした。
その由来は、仙台近郊にある寺院に見られる千体仏であります。

こちらの寺院にも千体仏(実際は1500を超える仏様)が本堂内陣にお祀りされています。

東日本大震災では檀信徒の方々も被災され、犠牲となられています。
数多くの方々の慰霊のために、境内の丘の上に「三一一(みいい)観音」が昨年建立されました。


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この観音様から真東の方向に閖上地区があります。
(逆に閖上地区からは真西にこの観音様があります)


また、松島、奥松島、牡鹿半島まで見渡すことができます。
住職様は、震災直後は、あちこちから立ち上る炎と煙をこの場所から目の当たりにされたということです。
ご自分の「号」が大海であるということから、震災直後、この「三一一観音」建立を発願され、数多くの方々がこの観音様にお参りに訪れています。

投稿者: kameno 日時: 2012年6月18日 13:36

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