エコカー補助金狂想曲

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テレビCMで「減税、補助金も・・・・」というキャッチフレーズが盛んに流されていますが、今日の記事はこれからきっと大問題になろうかと懸念されることです。
(これからフェアやっている場合じゃないですよ>ダイハツさん)

 

エコカー補助金は予算総額が決まっていたため、8月の段階では少なくとも9月中旬位までは大丈夫だろうと誰もが考えていたはずです。

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  ↑8月26日発表の申請状況。
残額593億円に対し、1日あたり35億円と考えても約17日分の予算がありました。

 

 

しかし、エコカー補助金のエコノミー「経済」効果は予想以上となり、駆け込み需要の増加で補助金を支給する次世代自動車振興センター処理能力をオーバーし、一昨日になって申請を受理していながら受理金額に反映できていなかったデータが大量に発覚するという事態に陥っています。

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↑は一昨日の次世代自動車振興センターのデータです。

修正分130億円が、この日初めて発覚した未処理分。なんというずさんな処理でしょう。
一気に130億円の予算消化となりました。

このため、本日(9月7日)発表された申請状況は

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このようになり、予算残額は僅か102億円。
(あれ?前日の修正130億円は何処へいっちゃったの?)

 

ルールとして予算残高を上回る申請があった場合、その日の申請分は一律に補助金が支給されない仕組みとなっておりますので、9月7日に102億円以上の申請があった場合は、7日受付け分は支給対象外となり、6日申請分を最後に補助が打ち切られることになります。


これってかなり問題になると思います。
車の契約から登録、エコカー補助金申請までにはどんなに早くても7日以上掛かります。
つまり、8月末から9月初旬にかけてエコカー補助金対象車期待してを購入した人にとっては思いがけず補助金を得る機会を失ってしまうこととなり、それを知ってからでは後の祭りとなるからです。

一日あたり5万~10万台の申請ペースがあることから、百万人単位でエコカー補助金難民が発生するはずです。

とにかく、明日にはエコカー補助金終了が発表されることでしょう。
ディーラーの営業マンが可愛そうです。

どうなることやら。


■追記

エコカー補助、7日は予算超えず 経産省
経産省は8日、省エネ性能に優れたエコカーの購入を促す補助金について、7日時点では申請額が残りの予算額を超えなかったことを明らかにした。8日も申請の受け付けを継続したが、実際には補助金の交付を受けられない可能性がある。
(共同通信 2010/09/08 12:11)


ということで、9月7日申請受理分までは補助金交付対象となり、8日申請分は×ということになりそうです。

投稿者: kameno 日時: 2010年9月 7日 23:33

コメント: エコカー補助金狂想曲

8月末のキャンペーンで新車購入した、その百万人の一人です。10日には申請できるからおそらく間に合うでしょうと、営業マンに言われていたのにショックです。
執行状況の表を見てあと来週中まではぎりぎり大丈夫との目算だったのに、未処理分発覚ってひどすぎ!!

投稿者 契約してしまいました。 | 2010年9月 8日 07:04

契約してしまいました。さま
補助金のキャンペーンで「おそらく間に合うでしょう」という説明があったのなら、ディーラー側も何らかの責任を負う可能性もあります。
いずれにしても、終了間際になって未処理分130億円が発覚という次世代自動車振興センターのずさんな管理に振り回された結果ですね。
あらゆる意味でひどい話です。

投稿者 kameno | 2010年9月 8日 07:18

これって......なんか社保庁の問題を想起してしまいました。。。

中には営業マンや国を詐欺で訴えるケースも出てくるのでしょうか???(冷汗) 冗談です(笑)

投稿者 叢林@Net | 2010年9月 9日 15:29

叢林@Netさま
補助金予算額の枠を超えた時点で終了というルールの中で「まもなく補助金終了だから今が買い時」と執拗なほどの広告で煽るディーラーが、自らの首を絞めてしまった感があります。
結局、過剰な前倒しの需要により処理が滞り、また補助金枠から漏れた大量の補助金難民を産出し、ユーザーの不満を生み出してしまいました。
9月以降はディーラーにとってはかなり過酷な状況になるかも知れません。

むしろ、終了時期にはディーラー同志協調して宣伝を控え、ソフトランディングで補助金終了を迎えるべきでした。
目先の利益に吊られて、大きなものを失ったという感があります。

投稿者 kameno | 2010年9月 9日 23:06

kameno様

 補助金頂きました。3月末に13年乗ったイプサムを新車に買い替えました。8月末に間違いなく25万補助金が戻ってきました。得した気分です。子供たちとの思い出がいっぱい詰まっていました。車屋さんに13年乗れるってうらやましいですねー。と言われました。いかなる時も早めの対応が大事かも!!

投稿者 ゼラニウム | 2010年9月14日 09:06

⇒ゼラニウム様
本当にそうでしょうか。得したということは、どこかで損をしている方がいらっしゃるということと、車の持てない、あるいは必要ない人にとっては補助金そのものが無駄なのです。おてらの寺族さんと伺っていますが、冷たいコメントで大変残念です。

投稿者 l | 2010年9月14日 16:11

ゼラニウムさま
13年の想い出の一杯詰ったクルマを乗り換えるのはちょっと心残りでしょうけれど、その分新しい想い出もいっぱい出来ることでしょう。

l さん
エコカー補助金の「エコ」は「エゴ」だという見方も出来るし、エコノミーの「エコ」だという見方もできます。
経済は複雑に有機的に繋がりあっています。車の生産にも多くの国内産業が関っています。子ども手当てのように直接現金をばら撒くよりは、環境に配慮した製品への置き換えを喚起し、産業や雇用を多層的に支える補助金制度はある程度の効果があると思いますよ。
補助金は車の持てない人、必要ない人には直接届いていないように見えますが、間接的に回りまわって何らかの恩恵が届くはずです。

投稿者 kameno | 2010年9月14日 22:38

政府の方や、ほかの人がいうのならば理解できますが、僧侶やおてらの人たちにその補助金は必要かどうか?というところです。お金持ちの寺族の方が平気で、エコではないエゴの発言をしょっちゅうなさるということが昔から日常的だということを理解してください。

「おてら」という小さなコミュニティでは、国よりももっと狭い間隔で格差が広がっていて、そのなかにいる小さな小さなお寺へは、そもそも最初から国の補助金や援助が届かないということを言っています(意味わかりますか)。必要のない差を生み出す、同じようなことをおてらの人たちが繰り返さないで頂きたいと思います。

投稿者 l | 2010年9月15日 20:42

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