鶴岡八幡宮の大銀杏順調に

木は人の心を知っている
愛されれば応えて生きようとしてくれるのだから
木の声がきこえる―樹医の診療日記』(山野忠彦著/講談社/1989年)より


今年3月10日、突然強風で倒れてしまった鶴岡八幡宮の県指定天然記念物「大銀杏」。
4月には小さな新芽がたくさん顔を出したというニュースがありましたが、その後どうなっているのでしょうか。

大切に、大切に…鶴岡八幡宮の大銀杏の根元に新芽
八幡宮は大銀杏の再生を願い、倒れた幹部分を根付かせるため先月(3月)14日に移植した。その一方、地面に残った根元から若い芽が出ることも期待していた。 大銀杏の樹齢は推定千年。境内の記帳所では倒木から1週間後の先月17日から(4月)1日までに、再生を祈る人々約2万5千人が記帳したという。
(産経新聞2010年4月1日)


なかなか鶴岡八幡宮境内まで行く機会に恵まれず、お盆過ぎにようやく叶いました。
まず目に飛び込んできたのは、元生えていた場所に立派に育っている苗木(挿し木やヒコバエ)たちです。
背丈は既に2~3メートルほどあるでしょうか。
ぐんぐん育っています。
なんという生命力でしょう。

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大銀杏が倒れてから、鶴岡八幡宮・鎌倉市・神奈川県は連携して素早い再生の手を打ちました。
倒れた幹は3つに切断され、根元から高さ4mの部分が、元の場所から7m西側に移植されました。
そして、元の場所には10cm程に切り分けられた枝が植えられました。
それらが、この夏を乗り切り、見事に再生しています。

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移植された幹からもたくさんの枝が伸びています。
再生を祈る人々の願いを乗せて、さらに勢いが増しているような感じがします。
銀杏は生長が早いですから、2~30年もすれば立派な大木に成長していることでしょう。
これからも順調に育ってくれることを心より願います。

 

午前中に参拝したとはいえ、気温は既に35度を越える猛暑となりました。
暑さを和らげてくれるのは蓮池の涼しげな花たち。
もう見ごろは過ぎていますが、まだまだ楽しめます。

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投稿者: kameno 日時: 2010年8月19日 00:01

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