大きな満月と火星の競演

Once in a blue moon というのは非常に珍しいことを表すスラングです。
月が青く見えるなんてことはありえないということがその語源だそうです。

また、一ヶ月の間に満月が2度ある場合、その2回目の満月のことをブルームーンとも言ったりします。

今日は、その2度目の満月が見られる日です。
さらに・・・・今日の満月は、楕円軌道を描く月が近地点に位置する満月なので、普段よりもひときわ大きな満月となります。

地球と月の距離をグラフにしてみました。

20100130-06.jpg

月と地球の距離(黄色い線)は近地点距離  36万2千km±4千km(グラフの下の赤線)と遠地点距離 40万5千km±2千km(上の赤線)との間を行き来します。
地球は太陽の周りを回り、地球の周りを月が回っているためにとても複雑な軌跡となっています。

満月と新月の日も描き入れてみました。
今日、大きな満月となる理由がこのグラフから読み取ることができます。



20100130-05.jpg
2010/1/30 17:59
月の出まもなくのブルームーン。
地面すれすれのため、ブルーではなくチーズ色に輝いています。


さらに、月の直ぐ隣に、これまた再接近(正確には火星再接近は1月28日)の火星が赤く赤く輝いています。
(下写真では月の左上に見える星が火星です)

20100130-04.jpg

大き目の双眼鏡か、ちょっとした天体望遠鏡であれば火星の丸い形が見えるでしょう。


ブルームーンを見ると幸せになれるという伝説もありますので、今晩は是非ゆっくりと夜空を見上げてみては如何でしょうか。



■関連ブログ記事


元日の月食⇒パール富士
サロス周期と今月の天文現象

投稿者: kameno 日時: 2010年1月30日 18:21

コメント: 大きな満月と火星の競演

kameno様

確か29日夕方だったと思いますが、雲の間に逃げ隠れしてとってもきれいでした。ちょうど宅急便のお兄さんが荷物を回収に来たので「満月きれいよー。」と言うと「へぇー月なんか見たことない」と言われました。「車からも見れるから見てね」と伝えましたーー。なるほどブルームーンだったんですね!!

投稿者 ゼラニウム | 2010年2月 1日 17:16

この不況の中、運送業界の方も例に漏れず大変なようですね。
仕事量は増える一方だけれども逆に手取りは右肩下がりという話をよく聞きます。
せめて月を愛でる余裕があるといいですね。

投稿者 kameno | 2010年2月 1日 21:39

コメントを送る