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「受取人払郵便」をご存知のことと思います。
各種通知の返信用として官製はがきや切手を貼った封筒などを入れるのと同様に、相手に郵便料金の負担を強いることがないですし、利用されなかった場合でも切手が無駄になることがなく、届いた郵便物の数だけ後で料金を支払えばよいため、寺院などでも便利に利用することができる制度です。
卒塔婆や御札の申込み受付などにも使えますね。
ちょっとした初期の「手間」が必要となりますが、意外に簡単に利用することができるのです。
以下、忘備録としてまとめてみました。
※以下の記述は忘備録ですので、郵便局ごとに違う対応となるかもしれません。
そのことをご了承ください。
まずは利用するための条件ですが
(1)100通以上差し出す(或いは配付)すること
(2)差出有効期限を、2年以内で定めること
(3)支払条件を、配達時その都度払い、料金後納、私書箱配達のいずれかとすること。
などがあります。
日本郵便のサイトに利用までの流れが記載されています。
事前の承認 あらかじめ封筒、郵便はがきまたは用紙の印刷見本(ゲラ刷可)を添えて、配達事業所の承認を受けてください。
とあるように、最初に受取人払郵便のための申請を行なう際に、まずは実際に使用する用紙(もしくは封筒)に印刷した「みほん」が必要です。
これが無いと話が先に進みません。
通常は印刷屋に頼むべきところですが、自前でもできそうなので作ってみます。
そのようが融通が利くし、時間も経費も節約できます。
さっそく印刷に関するきまり
表示方法
a) 荷物の場合は、「料金受取人払郵便」の表示に代えて、「料金受取人払」と表示していただきます。
b)枠線の外側の大きさは、縦22.5mm、横18.5mmで、枠の太さは、0.5mm以上です。また、料金後納とする場合は、枠の内側にもう一つ枠を設け、二重枠とします。
c)承認番号の活字の大きさは、12ポイント以上とします。
d)表示と郵便番号記入枠との間隔は、5mm以上とします。
e)「速達」とする場合は、表面右上部に朱色の横線(横に長く使用する場合は右側部に朱色の縦線)を表示します。
f)速達以外のオプションサービスとする場合は、それぞれ「新特急郵便」、「書留」(損害要償額が、現金を内容とするものは1万円、現金以外の物を内容とするものは10万円(ゆうメール(旧冊子小包)以外の荷物であるときは35万円)をそれぞれ超える場合は、書留の文字の下の括弧内にその額を記載します。)、 「簡易書留」、「特定記録」、「巡回郵便」の文字を記載します。
g)用紙を使用する場合は、郵便物等の種類(「定形郵便物」、「定形外郵便物」、「郵便はがき」、「荷物のサービス名称」のいずれか)を記載します。
に基づいて作成します。
使用するソフトは何でもよいですが、ここではワードを使います。
各図形に関する大きさや太さが細かく規定されていますので、グリッド線を表示しておくと作成が楽です。
⇒ 雛形のワードファイルを作りましたので、参考のために置いておきます。
(フォントをMS明朝としていますので、丸ゴシックなどに適宜直してください)
さらに
・郵便番号(これは郵便配達局郵便課に予め電話などで聞いておきます)
・差出期限(2年以内の範囲で各自で決定します)
・カスタマーズバーコード(バーコード作成ファイルで作成します)
は、郵便局に申請した際に決定しますのでとりあえずは適当に入れておいてよいでしょう。
を盛り込みます。
申請段階でもう一つ重要なことは「紙質」が規格に合うかを見ていただくことでもあります。
特に、はがきの場合には秤量145g/m2程度以上あれば問題ないでしょう。
料金支払い方法により、持参するものは変わりますが、料金後納の場合は
・実際に使用するはがき(または封筒)=上記ワードファイルで印刷したものでOK
・法人の登記簿の写し
・印鑑
・本人確認書
などです。
配達局によって必要書類が異なるかもしれませんので詳細は地元郵便配達局郵便課に予め確かめましょう。
あとは数日で承認書と「承認番号」が届くはずですので、そうしたら本印刷(=上記ワードファイルによりプリンタで印刷したものでOK)に入ることができます。
料金受取人払郵便で料金後納を選択すると、インターネット上で利用状況を集約することができます。
これも便利ですね。
嶽山会の事務をしていたときに、この制度を利用しました。
会合に不参加の方には、投函しないように注意書きをしておかないと余計な出費になることに気づきました。
この地域だけなのか解りませんけれど、出来上がり見本を本局の機械に通す試験に出されたと思うのですが、そのことだけで2週間もかかったのが不可解でした。
しかも、こちらから何度も催促してから返事がきました。
まだ、一部には昔ながらのお役人気質が残っているようです。
投稿者 うさじい | 2010年1月17日 09:25
うさじい様
こちらでは、申請を新年早々の1月4日に行い、6日には利用可能となりました。とても親切な対応をいただきました。
地域、担当者によって際があるのかもしれませんね。
この受取人払郵便は、例えば寺院でいえば法事や塔婆の申込みを年始にまとめて送るとか、「ご意見はがき」を本堂においておくとか、講演会などの感想をいただくとか、さまざまな利用も考えられます。
活用方法はいろいろとありそうです。
投稿者 kameno | 2010年1月17日 10:51
こんばんは。
同窓会の案内はがきを往復はがきで作ろうと思いまして
受取人払いの承認番号の部分が作るの難しいなあと思っていましたところ、こちらに行き着きました。
感動しました!!
恥ずかしながら使わせていただこうと思います。
ありがとうございます!
投稿者 zukko | 2014年8月15日 21:00
zukkoさま
お役に立てたようで何よりです。
ご報告ありがとうございました。
投稿者 kameno | 2014年8月15日 22:28