宇宙カレンダー「宇宙観」

以前、眼に見える世界は蝋燭の炎の形として、宇宙図をご紹介いたしました。

それにちなみ、先日とある方より「宇宙観」のポスターをいただきましたので、本日の記事でご紹介させていただきます。




A View of the Cosmos

20090522-01.jpg
(ポスター一部抜粋)

宇宙観 :「人間は、無限の宇宙につながる空間の中の一存在であり、かつ時の流れの中の一存在であることを実感し、共にあるものと今ある幸せを感謝し、未来へつなげていく勇気をもつこと。」


The Cosmic View: to realize that human beings occupy a place
in the space that extends into the infinite universe,
as well as within the passage of time;
to be grateful for the happiness that we share today with others,
and to have courage to pass this happiness on into the future.



なるほど・・・仏教の縁起の考え方にも結び付けられますね。




今日、明日、10年、100年、1000年先の人の生き方、価値観を考える時
家族、友人、仕事、人生、日本の、世界の人々を考える時
親が子を、教師が生徒を、上司が部下を、為政者が民を考える時

When you reflect on the way of life and the values of people
living today, tomorrow, and ten, a hundred,
a thousand years into the future;
When you consider the family lives, friendships, work, human life
in general of the people of Japan and of the world;
When parents think of their children, teachers of their students,
superiors of their subordinates,
statesmen of their constituencies;



この宇宙観を作成された団体では、宇宙観ポスターを実費300円にて頒布されているそうです。
ご関心のある方はこちらからお申し込みください。

貞昌院の本堂にも掲示させていただきました。




さて、このように、宇宙の始まりであるビッグバン(あるいは地球の誕生)から現在までを1年に換算したカレンダーを宇宙カレンダー(コズミックカレンダー)といいます。

宇宙カレンダーで思い出すのは、今から30年ほど前に放送されていた『コスモス』という番組です。
カール・セーガン博士が描く宇宙観の一つひとつ、そこから発信されるメッセージはその後、時代の変遷により一部学説が変わっている部分はありますが、現代にも通じるものがあります。

YOUTUBEにいくつかアップされているのを見つけました。
懐かしいですね。ついつい見入ってしまいました。
DVDセットも発売されているようですので、折を見て見返してみたいとおもいます。


この番組は単に宇宙の構造を学術的に紹介するだけのものではなく、私たちを含めて生きとし生けるもの一つひとつの存在が時間・空間の中でどのように位置づけられ、関りあっているかについても探求しようとしています。
美しい映像と音楽とともに、私たちを百億光年先の宇宙空間へ連れて行ってくれたり、ビッグバンからの百数十億年もの時間の旅へ導いてくれたりします。


人類が宇宙カレンダーに現れるのはごく最近で、記録に残っている歴史はほんの数秒間、12月31日の最後の数秒間です。
ご覧のカレンダーが示す時の流れの中で、私たちの記憶は限られています。
・・・この小さな一角に。
歴史上の人物も全てこの片隅にいます。
あらゆる王様・・・、争い、民族、発明、戦争、愛・・・
有史以来の全てが、ここで起きました。
・・・・宇宙カレンダーの最後の10秒間に。

(『コスモス』カール・セーガン氏のことばより)


 

『コスモス』のコズミック・カレンダーによれば、4月の上旬に銀河系が生まれ、太陽系ができたのが9月半ば。
生物のもととなる分子の誕生はそれからまもなくです。
恐竜は12月24日から。
霊長類は12月30日。
ホモ・サピエンスは12月31日22時30分。
人類が農耕生活を始めたのは23時59分35秒。
いわゆる文明といえるものは23時59分50秒からの僅か10秒間!
人間の一生は・・・・

宇宙の歴史にくらべると、私たちの一生はなんと刹那的なものなのでしょう。
宇宙カレンダーは、さまざまなことを私たちに語りかけてくれます。

投稿者: kameno 日時: 2009年5月23日 14:41

コメント: 宇宙カレンダー「宇宙観」

早速”A View of the Cosmos”の
注文手続きをしました。ありがとうございました。
 
 私は今、遠山啓著「数学の学び方・教え方」を読んでいます。新たに同著者の「数学入門上・下」を読む予定です。
 πを3.1415926535....以下72桁まで暗記した小6の孫が
急に数学が分かりにくくなったということで、何とか助言をと
思い読み出しました。私自身数学が好きに成り出したのは、
中学生の頃でした。

投稿者 zazen256 | 2009年5月24日 05:49

zazen256さん
ご紹介したことが役立ってなによりです。
さて、お孫さん、72桁まで暗記されたのですね。すごいなぁ。
現代ではコンピュータを使って簡単に計算できる円周率も、その歴史を辿るとさまざまな物語がありますね。
紀元前にはアルキメデスが円に内接・外接する正多角形の周の長さを利用してようやく3.14まで計算しました。
その後、16世紀にはルドルフが35桁まで計算しました。実に正32,212,254,720角形まで計算したことになります。円周率の計算に一生を費やしたと言っても過言ではないでしょう。
それでもお孫さんが暗記された72桁には遠く及びません。
遠山啓氏が「数学、科学一般におけるもっとも重要な手段」として挙げられた「分析と統合」はこのように円周率における探求の歴史にも見ることが出来ます。
とある大学の入試問題で「円周率は3.05より大きいことを証明せよ」というものがありました。いつかお孫さんと試行錯誤しながら取り組んでみるのも面白いかもしれませんね。

投稿者 kameno | 2009年5月24日 09:17

前略

先日お電話差し上げたミスノと申します。
早速ですがポスターを2枚お願い致します。
甥っ子と私の部屋に貼らせて頂きます。

草々

<住所部分は削除しました>

投稿者 ミスノ マサヒコ | 2018年8月 9日 20:22

追伸

〒***-****
申し訳ありません。
記入漏れがありました。
発送よろしく
お願い致します。

投稿者 ミスノ マサヒコ | 2018年8月 9日 21:27

ミスノさま
コメントありがとうございます。在庫があれば発送させていただきます。記入されていた個人情報は控えましたので、こちらでは削除しました。

投稿者 kameno | 2018年8月 9日 21:35

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