みなとみらい全館点灯

クリスマスシーズン。
街中がライトアップの光で包まれました。
みなちみらい地区では、ランドマークタワーやクイーンズスクエアなど、オフィスビルが連携して全館点灯が行われました。

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港南区からもみなとみらい地区を遠望することができます。
このように美しい光が浮かび上がって見えます。


今年12回目を迎えるこの全館点灯ですが、今年は地球温暖化に配慮してこれまでの3日間点灯から一日限りの点灯に変更されました。

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ここのところの環境意識の高まりにより、冬至の時期にはキャンドルナイトが行われています。
ただ、キャンドルナイト自体も、ロウソクを灯すことによりCO2を直接排出しているわけですから、必ずしも環境に優しいわけではありません。

しかし、それでも意味があります。その意味については キャンドルナイトが目指すこと で私見を書きましたので併せてご覧ください。


環境意識の高まりは、効率の悪い電化製品を悪者にしたてあげてきました。
「エコ換え」のように効率の高い製品に換えるよう促すCMも目だちます。
けれども、私は目くじらをたてて環境に悪い(とされる)製品をやみくもに非難することもないと考えています。

効率の悪い電化製品の一例として「白熱電球」が挙げられます。
白熱電球の生産も打ち切りとなり、白熱電球を入手することが困難になっていくことでしょう。

その状況に危惧する人たちも大勢います。





電力量高めでも瘡やし効果照明デザイナー
自熱球の光守りたい

電力消費量が蛍光灯の5倍といわれる白熱球の生産を中止する動きが広がっているが、照明デザイナーたちが白熱球の存続を求めている。自然に近い光を発し、癒やし効果もあるという。「明るすぎる照明方法を見直せば環境への配慮はできる」と訴えている。
東芝ライテックやパナソニックが電球型蛍光灯に置き換えられる白熱球の生産中止を打ち出している。こうした動きに対し、都市の照明を考える市民団体「照明探偵団」が、東京・丸の内で勉強会「白熱ランプが住宅から消える?」を開いた。
照明デザイナーら約100人が参加。団長で照明デザイン会社「ライティング プランナーズ アソシエーツ(LPA)」の面出薫社長は「白熱球が悪者にされているが、照明文化の守り手として反論したい」と語った。
面出さんによると、金属の白熱によって光る白熱球は、紫外線を塗料で目に見える光にする人工的な光の蛍光灯と異なり、太陽や火といった自然の光に近い。「感覚的だが、炭火で焼いた鳥がおいしいように、白熱球はおいしい光でくつろげる」と話す。
レインボーブリッジなどの照明を手がけた石井幹子さんも「白熱球は蛍光灯には出せない陰影が出せる」と話す。
LPA社員の三宅博行さんらは、約10畳のダイニングを照らす蛍光灯(100ワット)を白熱球のペンダントライト一(同)に香え、近くにランタン(40ワット)とフロアスタンド(同)を置いた。
テーブルの上の明るさは実験前の580ルクスに対して380ルクスと十分な明るさを確保しっつ、同じ明るさでは約5倍の消費電力になるところを2倍弱に抑えた。三宅さんは「ダイニングは全体が明るい必要はない」と話す。
面出さんは「20世紀型の明るすぎる照明方法の見直しが先。白熱球全廃でなく、場面によって蛍光灯と使い分ければいい」と話す。
『朝日新聞』12月25日夕刊



白熱電球には白熱電球にしかない特徴もあります。
その幾つかを列挙すると

(1)調光が可能
白熱電球は明るさを0?100%の範囲で調光できるが、蛍光灯は調光範囲に制限がある。
(2)演出性
白熱電球は点光源であるがゆえに影をはっきり出し物を立体的に見せるたり、また、スペクトル分布が連続的で物の表面に艶を出し、例えば料理がおいしそうに見えたりという効果がある。
(3)即時性
スイッチを入れて直ぐに点灯する。点灯消灯を繰り返しても寿命に影響がほとんどない。

 


新聞記事中の照明デザイン会社社長さんの指摘のように「20世紀型の明るすぎる照明方法の見直しが先」ということには全く同意します。
欧米では、部屋はそれほど明るく照らしません。電球を適切に調光して必要なところだけを照らすように使うことにより、電力消費もそれほど多くはないはずです。
日本のコンビニの照明などを彼らが見ると恐らく吃驚することでしょう。

日本では省エネ家電が多くなり、テレビも液晶など電力消費が少ないという謳い文句の製品が電気屋に並び買い替えを煽っています。
しかし、テレビ一つとっても一般家庭における消費電力は却って増大しています。
それは、テレビの設置台数自体が多くなったこと、そして画面サイズがかつて無いほどに大型化していることによるものです。

冷蔵庫をみても同様です。
単位体積あたりの消費電力は少なくなっていても大型冷蔵庫となり、体積が増大することにより電力消費量は増える一方です。

それが証拠に、一般家庭の電力消費量は減るどころか右肩上がりの一途を辿っています。

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   『電力需給の概要』(通商産業省公益事業局編)より
   

ライトアップは(使い方によっては)人を惹きつけますし、街の活性化に繋がります。

   
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要は、使い方と一人ひとりの意識の持ち方が大切だと思います。
みなとみらい地区の全館点灯を1日限りにしたことにより、消費電力は例年の4分の1、1万1250キロワット時に削減されました。

全館点灯は環境にはやさしくないですが、この日ばかりは大目にみたいものです。



■昨年の様子はこちら

光と炎のキャンドルナイト

投稿者: kameno 日時: 2008年12月25日 07:55

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