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迅速測図でタイムトラベル

迅速測図がデジタルアーカイブとしてインターネットで公開されています。


まずはこちらを。

歴史的農業環境閲覧システム


この迅速測図とは、明治前半につくられた地図で、関東地方は明治13(1880)年から明治19(1886)年にかけて作成されました。
その範囲は関東平野全域に及ぶものであり、約120年前の地形や植生、道路の様子がわかる貴重な資料です。

ただし、測量は簡便的に行われているために、現在の地図に重ね合わせるためには幾何学的な補正を行う必要があります。
補正はかなり大変な作業であったとのことですが、そのおかげで迅速測図の成果を手軽に利用することができるのです。

「歴史的農業環境閲覧システム」としてデジタルアーカイブ化を行ったのは、独立行政法人農業環境技術研究所です。
千枚近くにも及ぶ図面を一枚の画像に統合し、位置情報を付加することにより、Google earthなどでも利用できるようになりました。

20081007-01.jpg


Google Earthを利用することのメリットの第一は、現在の地図や航空写真と重ね合わせて表示することができるということであり、120年間の変化を見ることができるわけです。

この迅速測図が作られたころは、ちょうど永野小学校の前身である永谷学校が永谷村に建てられた年・明治12(1879)年の直後であり、往時の様子が詳細にわかります。
集落の状況や古道の道筋も確認できますね。
フランス式地図の彩色が美しい。

20081007-02.jpg

貞昌院近辺をクローズアップしてみました。
山に生えている木の種類もわかります。
左の地図(約120年前)と右の航空写真(現在)は同一場所なのですが、Google earthでは透明度を操作することにより、重ね合わせの効果を有効に利用することが出来て便利です。


20081007-03.jpg 20081007-04.jpg

 




■関連リンク

歴史的農業環境閲覧システム
Google Earth KML Tutorial
Google Earth KMLのレシピ
第一軍管地方二万分一迅速測図原図 作成までの経過

投稿者: kameno 日時: 2008年10月 7日 22:55

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