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天神おみくじ体験会第二弾が開催されました。
この講座は、サイエンスカフェ@貞昌院報告 で行った第一弾の続編です。
テーマ 「天神おみくじの木版摺り技術と実践」
日時 2008年9月16日(火) 13:00-16:00
場所 貞昌院
講師 柿木隆先生(木版画家)
まずは前回行った「天神おみくじについて」のおさらいを行い、その後、版木の摺りについての概論を先生にいただきました。
(先生が彫られた石仏の版画の原版もお持ちくださいました)
木版を摺る際には、湿り気が大切です。
版に予め水を浸透させなじませておきます。
併せて、和紙にも水を含ませておきます。
版には、紙がずれないように工夫がなされます。
今回は文鎮を使って位置決めを行いました。
いよいよ摺り。
参加者一人ひとり摺りの実践を行いました。
摺りあがった天神おみくじ。
くっきりした線がみごとです。
彫りの技術もさることながら、摺りの技術が相俟って、200年前のおみくじが蘇りました。
時間の経過を忘れるほど充実した内容となりました。
柿木先生には改めて御礼を申しあげます。
タウンニュースに記事が掲載されました。
タウンニュース港南区版 2008/9/25号
をををををを、このおみくじは、あのひじょ?に
厳しいおみくじですね!?
太古のおみくじは容赦なくて好きです。
貞昌院ウェブで大凶を引いた経験数知れず、
ちっとも落ち込まなくなりました(^^)v。
昔のおみくじは現代人を強くする…のだっ!
投稿者 宝船 | 2008年9月18日 00:19
宝船さん
そうなんです、凶の割合もさることながら、書いてあることもなかなか厳しい。
おみくじ研究家の島武史氏は、この天神おみくじについて「おみくじの作られた寛政期、寛政といえば、あの八代将軍徳川吉宗の孫の老中松平定信が、享保の改革を理想として緊縮政策と風紀の刷新を図った改革だ。その改革で困っていた町人、百姓たちの活力をよみがえらせようとして、哲航大賢大和尚(貞昌院十四世)が作ったものだと思う。」『かながわおもしろおみくじ散歩』(p48,かもめ文庫,1999年,かなしん出版)と述べています。
仰るとおり、厳しい世の中で、強く生きぬくための意味も込められているのでしょうね。
投稿者 kameno | 2008年9月18日 08:40