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9/16天神おみくじ体験会第二弾でお知らせしたように、9月16日に『貞昌院サイエンスカフェ』続編が9月16日に開催されます。
テーマ 「天神おみくじの木版摺り技術と実践」日時 2008年9月16日(火) 13:00-16:00
場所 貞昌院 (横浜市営地下鉄上永谷駅徒歩5分)
講師 柿木隆先生(木版画家)
数日後に講座開催となるにあたり、先生に版木から試し摺りをしていただきました。
やはり、プロの摺りは一味も二味も違います。
(左)大吉 巣立ちする鳥のごとし
(右)凶 谷陰にすむ人のごとし
天神おみくじは、「天神山貞昌院 十四世哲航大賢五修彦命代 江戸中橋柾町清水舊長門弟中」の銘があります。十四世哲航大賢は寛政5年に示寂しているので、18世紀の作であることが推定されるわけですが、この江戸中橋柾(正木)町については、「昔本材木町より東中通に連なる一條の入堀なりしを、元禄年間埋築して市街とせし」(『京橋繁盛記』・京橋協会・大正元年)とあるように、埋立てられて江戸城の築城用材木や石材の陸揚げ用の入堀だった場所を埋立てて出来た町です。
直ぐ隣の大鋸町には、安藤広重(1797-)の住居もあり、清水舊長門弟中というのも少なからず関係があったと思われます。
桑名藩主・松平越中守の上屋敷は、越中橋を挟んだ堀の対岸。北町奉行所も直ぐ近くにある場所でした。
現在の地図ではここだと推定されます。
堀は、今は首都高速となっていますね。実際に車で走ってみると、堀の底を走っている感覚が今でも味わえます。
先の記事でご紹介させていただいた 『ふるさと港南の石仏たち』 (港南の歴史研究会編集・平成3年発行)
の挿入画の原画も、併せてお預かりしております。
貞昌院サイエンスカフェ』にお越しの皆様には、摺りの技術、ノウハウだけでなく、先生の素晴らしい作品を間近に鑑賞することができます。
江戸時代の緻密な彫りの版木、そしてその線を充分に活かす摺出しの技術によって蘇るおみくじを体験できる貴重な機会となることと存じます。
是非、この機会にご参加くださいますようご案内申しあげます。
【お申し込み・お問合せ】
E-mail kameno@teishoin.net
Fax 045-843-8864
貞昌院・亀野まで