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近くを通る幹線道路に太陽光発電の街路灯(ソーラー街路灯)の設置工事が行われています。
ソーラー街路灯は、太陽光により発電された電力をもとにLEDを点灯させる環境にやさしいとされる街路灯です。
しかも、地震等の災害時に電力供給がストップした際にも照明機能を維持されます。
ということで、環境面、防災面の見地から積極的に導入されているようです。
一基あたりの設置費用は、おおむね100万円弱程度、設置費用を含めると200万円くらいでしょうか。
ところが、今回設置されている場所への街路灯設置には、少し疑問があります。
まず第一に、この場所は幹線道路沿いですので、水銀灯が近くにあり夜間は決して暗くありません。
(写真は深夜0時に撮影)
第二は、このソーラー街路灯の設置位置です。
手前が暗くなっていますが、直ぐ脇に7階建てのマンションがあるからです。
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↓少し離れた別の場所の街路灯。
こちらには、南側に16階建てのツインタワーマンションがあります。
しかも幹線道路両側歩道には大きなケヤキの並木があります。
このように、今の時期は枝を通して光をソーラーパネルに受けることが出来ます。
ただ、冬場は太陽高度が低いため、マンションなどの障害物が多いようです。
(写真は正午に撮影)
では、太陽高度が高い夏場ではどうかということを考えると・・・・・
ケヤキは落葉樹ですから、今はまだ枝には葉がついていません。
しかし、初夏からは一斉に葉が生え、新緑に覆われます。
日照時間は充分に確保できるのか心配です。
災害時に必要な電力を常に蓄えておくことが可能?
街路灯を幾つか正午に撮影してみました。
どの程度日照時間が確保できそうかが分かると思います。
まさか設計担当者が冬の状況しか見ずに設置を決定した、ということは無いでしょうが・・・・・夏になりソーラーパネルの東?南側を覆うケヤキの葉をどうするのでしょうか。
パネルに光を当てるためにケヤキの枝を伐採するというのは滑稽すぎます。
このような場所に街路灯が必要であるのならば、
(1)照明装置としてLEDを採用する。
(2)太陽光ではなく、電灯線から引く(この道路は共同溝が設置されています)
(3)災害時のために蓄電池を設ける
この程度でよいのではないでしょうか。
何でもかんでもソーラーパネルを設置すればよいというものでは無いような気がします。