多摩の名刹を訪ねる旅(1)

地元研修会にて、多摩の名刹を訪ねる一日旅行へと出かけてきました。
この地域には七堂伽藍が整った見事な寺院も多いのですが、近い割にはなかなか参拝する機会がありませんでした。

前日の降雪から一夜開け、路面凍結が心配でしたが、無事全行程を終えました。
その報告をさせていただきます。


■曹洞宗 高峯山 天寧寺

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青梅市の北に位置する名刹です。
その荘厳な佇まいと、禅宗様式の伽藍配置は堂々たるものです。
回廊がきちんと巡らされている伽藍というのも貴重です。


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その歴史は平安時代・天慶年間(938-946)までに遡り、「高峯山」の名で平将門により創建されます。
一時は廃寺になりましたが、室町・文亀年間(1501-1503)に青梅の領主であった三田弾正忠政定公により再興され、世の平安を願い天寧寺と名づけられました。
開山は山梨の広厳院二世一華文英大和尚。
なお、一華文英大和尚は武田信昌の従兄弟です。

武田家
信満―信重―信守―信昌―信縄―信虎―晴信(信玄)?勝頼


 

総門。
私たちを門の脇の六地蔵が迎えてくれます。
扁額の文字は「梅華林」
ちょうど梅の花も咲き始めました。

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参道を進み、冒頭一枚目でご紹介した山門をくぐると、左に僧堂、正面に法堂、右に庫裏が配置され、回廊にて結ばれています。
天寧寺では七堂伽藍のうち、山門、法堂、僧堂、庫裏、東司が揃っている仏殿省略形永平寺式の伽藍配置です。


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振り返ると中雀門の向うに雪に映える山門を望めます。
山門は宝暦10年(1760)に建立されており、多門天と増長天が左右に配されています。
楼上には木造十六羅漢坐像と釈迦如来像(室町時代・永正年間に下野弘円師作)が安置されています。


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午後からの葬儀にも関わらず、御拝登の後ご丁寧な案内のもと諸堂拝観させていただきました。

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接客の間からの裏庭・霞が池は見事です。
どこまでも続くような奥行きが感じられます。

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雪の時期に参拝することができたことはとても幸運でした。

投稿者: kameno 日時: 2008年2月 5日 10:52

コメント: 多摩の名刹を訪ねる旅(1)

久振りに見たHPに菩提寺の「天寧寺」が特集されてました。東京都の遺産指定を受け訪れる観光客も増えています。先祖供養の永平寺参拝は毎年行われ多くの檀家さんが参加しています。多摩散策時にお薦めの景勝地です。

投稿者 A-OGATA | 2008年2月11日 08:10

A-OGATAさん
天寧寺様に拝登させていただいて、伽藍の雄大さに圧倒されました。裏庭の池がいいですね。
雪の境内も良いですが、是非また別の季節に訪れたいものです。

投稿者 kameno | 2008年2月11日 08:57

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