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研修旅行の合間、2日目の昼食を兼六園の直ぐ脇でいただきましたので、時間を取って兼六園を散策してきました。
兼六園へは何度か訪れたことがありますが、この時期は初めてです。
写真の向うに見える見事な枝振りの唐崎松は、13代藩主・前田斉泰公により植えられた黒松です。
近江八景の一つ琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育られたものです。
樹木の枝を雪の重さから守るための雪吊りは、毎年11月1日より行われますが、この唐崎松から始まり
12月中旬までに園内の松やツツジなど約800本に雪吊りが施されます。
パノラマ写真を撮ってみました。
右端が唐崎松です。
雪吊りの縄が枝にくくりつけられている様子がよくわかります。
別の松の木に雪吊りを施していましたのでじっくりと見学してきました。
まさに職人芸ですね。
荒縄をくくりつけた芯柱を一気に立て、てっぺんから下ろされた荒縄を何人もの植木職人が各枝に結び付けていきます。
結果としてきちんと等間隔に張られ、綺麗な円錐形として仕上がる様子は見事です。
先の唐崎松では 芯柱として丸太5本(最大高さ15.0m)、荒縄が800本(それぞれの芯柱に50-200本)使用されています。
兼六園全体では
・りんご吊り(唐崎松、巣籠り松ほか) 43 本
・幹吊り (根上松、播州松ほか) 43 本
・その他 (ツツジほか) 700 箇所
使用材料
・ワラ縄: 径6mm、8mmの2種類使用 総重量4,000?
・芯柱 : アテ丸太、真竹
とのこと(資料出典:金沢市役所)です。
想像を絶する作業です。
そして、もう一つ。市民の台所、近江町市場です。
『近江町市場』って何やいね?A.280年の歴史を誇るこの市場は生鮮産品を主体にした「金沢市民の台所」と位置付けられ、市民からは「おみちょ」と呼ばれ親しまれています。
今の時代「品揃え」「鮮度」「安さ」は当たり前。ご覧のあなたもスーパー等へ行き《当たり前》を求めてショッピングをされているはずです。でもちょっと味気なく思いません? 「おみちょ」は少し違うのです。例えば加賀蓮根、丸大根、金時草(きんじそう)をご存じですか。くちこ、黒づくり、コウバコって食した事がありますか。これらはほかでは味わう事のできない加賀、能登の食材のほんの一部です。
(公式サイトより)
そして、ついこの間、11月6日にカニ漁が解禁になったばかり!
近江町市場の店頭にはたくさんのズワイガニが並んでいます。
石川産のズワイガニは、昨年より「加能ガニ」というブランドが制定されました。
こういう市場は大好きです。
目の保養になりますな?
現在、殆んどの店舗が仮設店舗での営業となっています。
通りの屋根もご覧のようにビニールシートです。
というのも再開発が進行中だからです。
市場の風情が失われなければいいのですが。