檀信徒旅行(奈良)報告(1)

貞昌院檀信徒研修旅行が9月17日(祭・月)?18日(火)の日程で開催されました。
本年は、希望調査の結果から、奈良方面への一泊二日の旅行ということに決定されましたので、それを基に行程を計画しました。
今回のコンセプトは「大人の修学旅行」。
修学旅行で大抵は訪れたことのある奈良ではありますが、大人になってからはなかなかゆっくり参拝することのできない寺社群を、ゆっくりと廻って行きます。
範囲も欲張らず、奈良近辺に絞り、一か寺あたりの滞在時間をたっぷりと取りました。
また、行程の一日目を祭日にすることにより、参加者の負担を少なくしておりますが、結果的に奈良への交通量(修学旅行生・トラックなどの物流)が少ないというメリットもあり、予定時刻よりもさらに余裕のある旅行となりました。
その他、普段見ることのできない寺社の風情を楽しむ企画も設けました。
その報告も順次させていただく予定です。お楽しみに!

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出発地・新横浜駅での結団式。
偶然にも、今回参加者のうち7名もの方の苗字に「奈良」が付いています!


行程は下記のとおりです。

1日目(17日・祭日)
新横浜?(新幹線)?京都?奈良(昼食)?元興寺?法隆寺?中宮寺?薬師寺?奈良市内(泊)

2日目(18日・火)
?西大寺?興福寺?東大寺?(昼食)?(宇治へ移動)?興聖寺?京都?(新幹線)?新横浜

となっております。

従って、参拝した寺院は

真言律宗・元興寺
聖徳宗・法隆寺
聖徳宗・中宮寺
法相宗・薬師寺
真言律宗・西大寺
法相宗・興福寺
華厳宗・東大寺
曹洞宗・興聖寺

です。


■真言律宗・元興寺


由緒・基礎データについてはWikiペディアを併せてご参照下さい。

所在地 奈良県奈良市中院町11
宗派 真言律宗
本尊 智光曼荼羅(重要文化財)
創建年 推古天皇元年(593年)
開基 蘇我馬子
文化財 本堂(国宝)、禅室(国宝)、五重小塔(国宝)
東門(重要文化財)、着色智光曼荼羅図(重要文化財)ほか
世界遺産

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元興寺の本堂は極楽坊とも呼ばれます。
正面から見ると、このように屋根の形が三角形に見えます。寄棟造の妻側が正面に来る屋根構造となっています。中央に柱があるのも珍しいですね。
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↓写真は北側から眺めた本堂。
正面(東側)から見ると何故屋根が三角形に見えるかという理由が分かると思います。
行基葺きの瓦模様が美しいですね。
建築様式をじっくりと眺めるのも寺社参拝の醍醐味の一つです。

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この本堂の正面には東門があります。阿弥陀堂建築は、東門から本堂正面を眺める造りになっているのが特徴です。

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往時(奈良時代)の伽藍配置は、南大門-中門-金堂-講堂-鐘堂-食堂が南北に一直線に並び、金堂周囲には回廊が巡らされ、東に東塔院(五重塔)、西に小塔院という堂々たる伽藍でした。
奈良にあるほとんどの寺社は、その歴史の中で規模が縮小してしまっています。
この本堂と、その西側にある禅室は、かつての僧坊の一部分を鎌倉時代に改築したものです。
往時の伽藍がいかに規模が大きかったのかがよく分かりますね。

なお、元興寺は、この中院町の元興寺の他に、中世以降に分かれた新屋町所在の元興寺(華厳宗)があります。


この付近の裏露地は風情のある街並みとなっています。
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昼食もこの近辺でいただきました。


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投稿者: kameno 日時: 2007年9月18日 23:45

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