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26日に厳修されました貞昌院大施餓鬼法要には多数の参列をいただきました。
無事に円成いたしましたことをご報告いたしますとともに、皆様のご協力を心より感謝申しあげます。
年を追うごとに参列の方も増え、本堂+客殿、そして、本堂西側に設置される拡張桟敷でもまだ入りきれず、境内中庭でお参りされる方も多くなりました。
中庭にはテントを張り、陽射しは避けることができるのですが、少しでも心地よく参列していただくことが出来るよう、毎年工夫をさせていただいています。
昨年は氷柱を設置させていただきました。
本年は、新たな試みとして、ドライミスト装置を境内に設置してみました。
ドライミストとは・・・・・
ドライミストは、水を微細な霧の状態にして噴射する。水の粒子が小さいため素早く蒸発し、また肌や服が濡れることもない。
冷房効果、省エネ性に優れているとされ、能美防災のウェブページによれば
周辺の気温を2?3度下げることができる
温度を下げるためのエネルギー消費は、家庭用のエアコンの1/20
となっている。
愛・地球博で初めて採用され、ビルや公共施設などの屋外での冷房設備として注目を集めている。
ニュースなどで報道されることもあり、耳にされた方も多いと思います。
ドライミストは、簡単にいうと、水が蒸発する時に「気化熱」を奪い取るという原理を利用して、空気を冷やすというものです。
「打ち水」も同じ原理ですね。
この装置の画期的なところは、「打ち水」とは異なり、非常に細かい水の粒子を噴射するため、濡れてしまうということがないということです。
そして、ファンにより、屋外空間の広範囲に亘って冷却効果をもたらします。
環境にやさしく人にもやさしい自然の冷却システムといえます。
このような装置は、大掛かりになり、設置も困難でしたが、最近は小型で持ち運びも可能なものが開発されました。
ということで、今年、試験的に設置してみたものです。
このように、コンプレッサにより吐出圧0.3-0.7MPaでノズルから噴霧された水は、粒径4マイクロメートルというとてつもなく細かい粒子になります。
霧状になった水滴は、白煙となり、水は直ぐに気化してしまいます。
無風状態で5?15メートルの範囲に冷却効果があります。
使用電源は通常の100V家庭用電源。
消費水量は、一時間当たり18リットル(ポリタンク一杯分)だけです。
↓これがコンプレッサ本体と、その内部です。
地方自治体によっては、ドライミスト設置に対して補助金を制度化しています。
例えば、東京都では、1千万円を上限とし、補助対象経費の全額(100%、ただし電気、水道、保守点検等の維持管理費及び撤去費は、補助事業者負担)を補助しています。
これにより、平成18年度は
・戸越銀座商店街
・秋葉原駅西側交通広場
に設置されています。
ドライミスト装置を設置する事業者を支援します平成18年4月28日 東京都環境局
ドライミスト装置は、人工的に微細な霧を発生させてその気化熱により周辺気温を下げる装置で、愛・地球博会場に設置されて注目を集めました。
都は、ヒートアイランド対策を推進するため、他のモデルとなるようなドライミスト装置を設置する事業者に対して費用の一部を補助します。今後、この事業により得られた効果を評価・公表することにより、ドライミスト装置の普及を目指します。
ドライミストについては、まだまだ設置事例も少なく、神奈川県では、まだ助成金の対象になっていません。
これから普及が進んでいくといいですね。
お寺の境内にはピッタリの冷却装置だと思います。