ウラシマ草

天神山の参道に咲き始めたウラシマ草です。
突然この花に出会うとぞっとします。
すーっと伸びた蔓が、浦島太郎のつりざおに似ているから名づけられた不思議な花です。

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食虫植物のウツボカズラにもそっくりですが、虫が入っても食べられることはありません。
ただし、花の中は出難い構造になっており、入った虫により受粉を確実に行うことができるような仕組みになっています。


山門前の八重桜はまさに見ごろを迎えました。

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シメイヨシノよりも一足先に咲いたサクランボ。実が膨らみ始めています。

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ソメイヨシノのほうは、花が咲き終わっても、結実することがありません。

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梅にもたくさんの実が成っています。
親子連れの会話
子「これ、なあに?」
親「ウメの実だよ、この実を採って梅酒を作るの。ここの神さまは、きっとお酒が大好きなんだね」

まあ、当たらずとも遠からず。
天満宮の御神酒は、この梅から作られた梅酒です。
御宮参りとか、七五三、結婚式の際に振舞われます。

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いろいろな木で、花から実への変化が見られます。
こちらはモミジ。

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最後はミズキの花。
今いる部屋の窓の直ぐ先に咲いています。

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投稿者: kameno 日時: 2007年4月20日 15:18

コメント: ウラシマ草

面白い花ですね♪
黒い部分と白い袋が若葉色に映えて余計目立つので「なんじゃこりゃ!?」となりますよねー。蔓まで一本だけのびて釣竿みたいだし・・日本のような穏やかな土地には似合わない不思議な生きる智慧が凝らされた花なのでしょう。

オオオニバスと言う花は葉っぱがタルト皿みたいで人が乗れる位大きいけれど泥まじりの水中につかる道管部分はバラの棘みたいなのがびっしりはえて、植物自体の身体を守っています。蕾も海栗みたいな格好で大きい。それが水底からのっ、と生えあがってきて初めは白い花、翌日は赤い花にかわりコガネムシに受粉を助けてもらうんですよね。白い蓮の花のなかで一日かんづめ状態になってから赤い花で花粉を待つ衆生に教えの花粉を授与する。そして出来た実は透き通った衣にカプセルされてまた流浪の旅にでて雨季のあと見知らぬ土地に根付き、御仏のいのちをつないでいく・・・と、こんなことを考えていました。オオオニバスはお寺さんみたいな花ですね♪
受粉はコガネムシと決められているところも・・コガネムシは僧侶の方々。
トゲトゲは四天王、天部です。
テレビ見ながら勝手に想像してました・・

投稿者 ゆが | 2007年4月21日 10:19

ゆがさん
面白い花でしょう!
しかも、破れ傘のような葉もきちんと開いています。
花と葉がセットなんですね。
本当に不思議です。
なお、この蔓が無いものはマムシ草と呼ばれます。

オオオニバスから倶舎論の須弥山の世界観を見出す発想は素晴らしいですね。
なるほどと感心しながらコメントを読ませていただきました。

投稿者 kameno | 2007年4月21日 20:49

今日ウラシマ草を購入し,はて どこに植えようかねえ..と思案していたらこのサイトに出会い きれいな写真におもわずみとれてしまいました. 山野草なのでなるべく西日のあたらないところに..と購入したショップの方はおっしゃってましたが 日陰が良いのか,日向が良いのか う?ん どうしましょう..迷ってます.半日陰でしょうかね.それにしても 山野草って沢山あってこんなのほんとに日本にあるの?って疑うほど神秘的なものや 繊細なものがあるんですね.写真だけでもみとれてしまいますが,現物をみると購入せずにはいられません.なくなってしまわないよう 採取するかたには気をつけていただきたいですね.

投稿者 かよ | 2007年5月 3日 12:47

かよさん、コメントありがとうございます。
ウラシマ草は、やはり直射日光の当たらないところに生えていますので、やはり半日陰がよろしいと思います。
それと、水はけの良いほうが育ちやすいかもしれません。
この草は、放っておいても勝手に生えてくる強い植物ですが、新しい環境で育てる際には、細心の注意が必要かと存じます。
うまく育っていくといいですね。
ホント、不思議な植物はたくさんありますね。

投稿者 kameno | 2007年5月 3日 22:10

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