W-ZERO3[es]による簡易ナビゲーション

Willcom W-ZERO3[es](WS007SH) は、PHS(Personal HandyPhone System)という通信方法を利用した電話です。
基地局として設置されているアンテナは、約100?500m間隔で設置されているPHSアンテナで、これを介して通信が行われています。
携帯電話よりも出力が小さいアンテナを高密度で配置している(マイクロセル)ため、どのアンテナを利用しているのかを元に、「3点測量」により、自分の位置を概ね特定できます。
具体的にはPHS端末が、通信可能な基地局アンテナIDと、それぞれの電界強度の情報を受け取り、位置特定アルゴリズムを通して緯度経度が計算されるのです。
     

衛星を使ったGPS(カーナビなど)は非常に高い精度で位置を特定できますが、屋内や地下など、電波を受信出来ない場所では利用できません。
それに対して、PHSは屋内・地下でも利用できる場所が多く、地上同様に位置の特定ができます。
また、消費電力・位置情報取得速度・コストの面でも、PHSの位置情報サービスは有利です。
http://www.willcom-inc.com/ja/biz/service/location/comparison.html

たとえば、貞昌院の周囲のアンテナ状況を見てみましょう。
SCRN0000.jpg

この中から、通信可能な基地局アンテナの情報を取得することにより、位置が分かるのです。


W-ZERO3[es](WS007SH) は、WindowsCEを積んていますから、さまざまなアプリケーションを介し、この位置特定アルゴリズムを利用する事ができてとても便利です。
私もこのように直ぐに起動できるよう、設定をしています。
SCRN0001.jpg
※このうち、ちず丸と、navi_vが今日ご紹介するソフトです。


では、具体的にどれくらいの精度になるかを見てみましょう。

まずは、ちず丸 for willcomを使ってみます。
http://www.t-cast.net/willcom/down/chizumaru.asp
ブラウザ設定として、インターネットエクスプローラかオペラが選択できます。

SCRN0002.jpg

SCRN0003.jpg

SCRN0004.jpg
なかなか詳細に表示されますね?
墓地への参道もばっちり記載されています。


次に、簡易ナビソフト、navi_vです。
http://blog.livedoor.jp/kobayasu/archives/50018811.html
こちらは、kobayasuさんが個人で作成、公開しているフリーソフトです。
実行すると、勝手にW-SIMから位置情報を取得して、内蔵IEコンポーネントでmapionPDAを表示してくれます。
SCRN0005.jpg

軽くてなかなか良い感じです。
なお、地図はマピオンと、niftyと、gooから選択できます。
途中での切り替えや縮尺変更も楽なので、便利なことこの上ないです。
(ただ、こちらのソフトは簡易版のためか、複数の基地局から位置を割り出すのではなく、一番電波状態の良い基地局の位置を自位置としているようです)

SCRN0006.jpg
↑マピオン。カラフルで見やすい地図です。
↓goo。家型まで入っていてとても詳細。
SCRN0007.jpg


W-ZERO3[es](WS007SH) では、Google Maps なども見ることができるんですが、やはり機動性の面から、こういった軽めのソフトをインストールしておくと、モバイル端末としての価値が飛躍的に高まります。


【追記】
有料となりますが高性能のソフトが良いという方は Pocket Mapple Digital がオススメです。
http://www.mapple.net/smd/adv/07.html

投稿者: kameno 日時: 2006年11月 5日 10:06

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