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神奈川県第二宗務所第五教区・教化部の研修の続きです。
松久寺を出発、ハイランドの住宅地裏手の尾根道に点在する名越切通しへ向かいます。
名越切通しは、鎌倉時代に屋根道を掘り割って造られたとされる山道で、鎌倉と三浦半島方面を結ぶ重要な古道でもあります。
切通しの周辺には、鎌倉の防衛のために造られたと考えられる大切岸や、火葬施設、やぐらなどの埋葬施設など、中世の鎌倉の歴史的景観を今なお残しています。
切通しの脇には日蓮宗 法性寺があります。
山号は猿畠山(えんばくさん)。地元では古くから「おさるばたけ」の愛称で親しまれており、日蓮宗の開祖・日蓮聖人が、幕府の役人達に襲撃された時に、白いお猿が現われて助けたという伝承があります。
山門には白い猿が彫られています。
切通道には、多くの横穴があります。
このような横穴は「やぐら」であり、13世紀から16世紀ごろにかけて崖に横穴を掘って造られ、主に内部に石塔を建てるなどして、埋葬、供養するための施設です。
このような山道を進んでいきます。
まんだら堂やぐら群に到着しました。
まんだら堂やぐら群は、小坪トンネルの上に位置し、2m四方程度のものから小規模な横穴まで、150以上の存在が確認されているやぐら群です。
これだけまとまった数のやぐら保存されていることはとても貴重なことです。
まんだら堂やぐら群は、公開時期が決まっておりますので、訪問する際には、公開期間をご確認ください。
ここで、午後4時半になりましたので、名越切通路を鎌倉・大町方面にすすみ、鎌倉駅に至って研修を終了しました。
研修部の皆様、参加の皆様、お疲れさまでした。